解説　

DJ用に開発された業務用MDレコーダー。

ラックマウントサイズのセパレート設計となっており、プレイヤー部とコントロール部が独立しています。
また、MD1は再生用、MD2は録再用となっています。

ホットスタート機能を搭載しており、ボタンを押すと登録したトラックを瞬時に再生できます。
ボタンの高速連打にもリアルタイムで反応できるよう高いレスポンスを備えており、登録したトラックの音源を使って鍵盤を叩いているような操作フィーリングが得られます。
DN-M2300Rでは各メカユニットに5曲までの合計10曲のトラック登録が可能です。

A-B間シームレスループを搭載しています。
メモリを使う事でループ間の音切れを解消しています。

±8.0%、0.1%ステップのピッチコントロールを搭載しています。

インスタントスタートで瞬時の再生が可能です。

オートキュー機能を搭載しており、オーディオ信号の開始点への自動頭出しが可能です。

ジョグダイヤルにより1フレーム(1/85秒)の精度でサーチが可能となっており、トラック/時間/分/秒/フレームで正確なサーチが可能です。

最大25曲のプログラムプレイが可能です。

EOM(エンドオブメッセージ)機能を装備しており、演奏中の曲が終わりに近づくとディスプレイの表示が点滅して知らせます。

シングル/ALLリピート再生機能を搭載しており、1トラック分やディスク全曲、プログラムしたトラックを音切れ無くリピート再生できます。

ネクストトラックリザーブ機能を搭載しており、曲の再生中に次にかける曲の予約が行なえます。

オートトラックインクリメント機能(トラックナンバー自動繰り上げ)を搭載しており、録音される信号の無音部分を検出し、自動的にトラックナンバーをインクリメントします。
無音部分の検出レベルは-36～-60dBまでの範囲で5段階にセットできます。

録音や編集が行われるたびにUTOCが自動的に書き込まれます。

オートレベルレックスタート機能を搭載しており、ソースからの音声入力信号を検知して自動的に録音スタートする事ができます。
検知レベルは-36/-42/-48/-54/-60/-66dBから選択でき、プリセットモードで選択します。

MD1とMD2のシンクロ録音機能を搭載しており、MD1からMD2へ簡単に録音でき、MD1の再生スタートと同時にMD2の録音が行われます。

ディバイド、トラックイレース、ディスクイレース、コンバイン、ムーブ、トラックネーム、ディスクネームなどの編集機能を搭載しています。
ディバイド機能は最小編集単位は11.6msec(1サウンドグループ)

UNDO機能を搭載しており、行った編集作業をキャンセルして元の状態に戻せます。作業2回分まで戻せます。
また、UNDOで元に戻した編集作業をREDOで再度復活させる事も可能です。

プリセットモードを搭載しており、ユーザーの使用目的にあわせて幅広い選択肢のプリセットが行なえます。
プリセットはプッシュ・エンター式のサーチダイヤルを使用しています。

手動式イジェクトを採用しており、ワンプッシュでディスクの出し入れが可能です。

大型FL表示管を採用しています。

トラック選択ノブを装備しています。

ジョグ/シャトルを採用しています。

機種の定格

型式	MDデッキ
再生方式	非接触光学式
記録方式	磁界変調オーバーライト方式
サンプリング周波数	44.1kHz
全高調波歪率	0.02%以下(再生時、Aフィルター) 0.03%以下(録音時、Aフィルター)
S/N比	92dB以上(再生時、Aフィルター) 84dB以上(録音時、Aフィルター)
チャンネルセパレーション	86dB以上(再生時、Aフィルター) 80dB以上(録音時、Aフィルター)
入力端子	MD2 　アナログ入力:1系統 　デジタル入力:2系統(同軸)
出力端子	MD1 　アナログ出力:1系統 　デジタル出力:1系統(同軸) MD2 　アナログ出力:1系統 　デジタル出力:1系統(同軸)
電源	AC100V、50Hz/60Hz
消費電力	35W
最大外形寸法	プレイヤーユニット:幅482x高さ88x奥行252mm コントロールユニット:幅482x高さ132x奥行58mm
重量	プレイヤーユニット:6.9kg コントロールユニット:2.3kg