オーディオの足跡

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DCD-790の画像
 解説 

マルチビット方式によるΛS.L.C.を搭載したCDプレイヤー。

D/A変換部にはDENON独自の20ビットデジタルフィルターとΛS.L.C.を搭載しています。
Λ(ラムダ)はLadder-form Multiple Bias D/Aの略です。この方式では新開発のLSIを用いてデジタルデータを2系統に分離し、それぞれゼロクロス点付近にプラスとマイナス方向にデジタルバイアスをかけてシフトし、原理的にゼロクロス歪を無くしています。
再生デジタルデータがこのシフト量より小さい小音量時には、元のゼロクロス点を横切る値が無いためゼロクロス歪が発生しません。そしてシフトした2つのデータをD/A変換してから加算すると直流分が除かれて剛性され、ゼロクロス歪の無いアナログ出力が得られます。この2つのデータはMSBの反転が無く、またビットに歪(誤差)があっても2つの信号の平均によって歪が1/2に減少します。
再生デジタルデータがシフト量を越える大きさのレベルの場合は本来のゼロクロス点を横切ることになり、歪が発生する可能性があります。この場合はS.L.C.のMSB補正で除去しています。また、楽曲1曲中に全くないか、数回しかない一瞬のピークレベル時(最大レベルの約99.6%以上)では、ラムダはシフト演算を止め、コンバーターのダイナミックレンジを最大限に使って広ダイナミックレンジを確保します。
さらにマルチビット方式によって最量子化による歪も低減しています。

デジタルフィルターにはエンファシス演算精度を改善した新型デジタルフィルターを採用しています。
これによってさらに正確な再生を可能にするとともに出力レベルの12段階までのコントロールを実現しており、出力レベルでの音質劣化を防いでいます。

カップリング部をはじめ、D/Aコンバーター、電源デカップリング、電源平滑部、デジタル系・サーボ系の電源部のそれぞれに高音質パーツを採用しています。

メカニズム部には新開発のダブルアクションフローティングメカニズム・ピックアップメカを搭載しています。
このメカニズムはピックアップの下部及びシャーシの重要部分に防振用ダンプ材を使用しており、耐振性能をより向上させています。

同軸デジタル出力端子を搭載しています。

オートエディット機能を搭載しています。
この機能ではディスクの総演奏時間の1/2に最も近い曲番の頭で前半と後半に分けることができ、録音テープを無駄なく使うことができます。

ダイレクト選曲やオートマチックサーチ、マニュアルサーチ、最大20曲プログラム、プログラムコール、全曲/プログラム/A-B間のリピート機能、ポーズスタンバイ、タイマープレイ、オートスペースなどの機能を搭載しています。

表示を消せるOFFスイッチを搭載しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
D/A変換部方式 ラムダ・スーパーリニアコンバーター(ダブルD/Aコンバーター方式)
フィルター 20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター+アナログフィルター
周波数特性 2Hz~20kHz
SN比 108dB
ダイナミックレンジ 100dB
全高調波歪率 0.003%
チャンネルセパレーション 103dB
アナログ出力電圧 可変:0.2~2.0V/10kΩ
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 9W
外形寸法 幅434x高さ100x奥行280mm
重量 3.8kg
付属 ワイヤレスリモコン