DENON DCD-1515AL/DCD-1515ALG
DCD-1515AL:¥66,000(1995年頃)
DCD-1515ALG:¥73,000(1995年頃)
解説
ALPHAプロセッサーを搭載したCDプレイヤー。
独自のアナログ波形再現技術であるALPHAプロセッサーを搭載しています。
ALPHAプロセッサーではCDなどに記録されているデジタルデータを手掛かりに、本来その音が演奏会や録音現場などに存在したはずのアナログ波形に近づくようデジタルデータの補間を行い、16ビットデータを20ビットクオリティで再現します。
D/A変換部はΛS.L.C.(ラムダ・スーパー・リニア・コンバーター)を左右独立で搭載した2DAC構成を採用しています。さらに、20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターを組み合わせる事で、歪を抑えて高いS/N比を実現しています。
さらにALPHAプロセッサーを含めて1チップ化することで回路の引き回しを減らし、不要ノイズを低減しています。また、最新のICテクノロジーを駆使して回路を高速化し、動作の安定性とデータ送信の精度の向上を両立させています。
ピックアップ駆動メカニズムのローダー部及びベースシャーシ部に新開発のものを採用しており、音質に影響のある振動の徹底した排除を図っています。
サーボ回路にはデジタルサーボを搭載しています。
従来のアナログ方式では基準ディスクを元に相対的なコントロールしか行なえませんでした。デジタルサーボではディスクごとのコンディションを検出する事で1枚1枚のディスクに合わせて最適なサーボ量の設定が可能となっています。
再生スピードの調整が行えるD.P.C.(デジタル・ピッチ・コマンダー)機能を搭載しています。
この機能ではCD再生のピッチを0.1%刻みで±12%までデジタルPLLで変化させる事ができます。操作はリモコンで行います。
テープ時間をあらかじめ指定できるタイムエディット機能や、ピークレベルを探し出すピークサーチ機能、指定箇所でのフェードイン・アウトが行えるデジタルフェーダー機能を搭載しています。
ディスプレイディマー機能を搭載しており、ディスプレイ表示の明るさを4段階に細かくコントロールできます。
固定と可変の2系統のアナログ出力に加え、同軸と光の2系統のデジタル出力を搭載しています。
10キー操作による選曲機能や、トラック&マニュアルサーチ、プログラム/ダイレクト選曲、インデックスサーチ、1曲/全曲/プログラムのリピート機能、オートスペース、オートエディット、ランダムプレイなどの機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
DCD-1515ALにはブラックモデルのDCD-1515ALと、サイドウッド付きのゴールドモデルのDCD-1515ALGの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
D/A変換部方式 | リアル20ビット・ラムダ・スーパーリニアコンバーター(ダブルD/Aコンバーター方式) |
フィルター | 20ビット8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター+アナログフィルター |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
SN比 | 112dB |
ダイナミックレンジ | 100dB |
全高調波歪率 | 0.0025%(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 105dB(1kHz) |
アナログ出力電圧 | 固定:2.0V/10kΩ 可変:0.2~2.0V/10kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | DCD-1515ALG:幅470x高さ115x奥行288mm DCD-1515AL:幅430x高さ115x奥行288mm |
重量 | DCD-1515ALG:7.0kg DCD-1515AL:6.3kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |