DENON DA-305
¥16,000(1973年頃)
¥19,000(1978年頃)
解説
NHKをはじめ民放局などで採用された放送用トーンアーム DA-302/DA-303/DA-304の性能や耐久性を維持しつつ、プロフェッショナルエンジニアリングで設計されたユニバーサルトーンアーム。
回転軸受部には、長期間にわたり高感度・高信頼性を維持するため、水平回転軸にミニチュアベアリングを2個使用し、2重のハウジングにより保護しています。
また、上下回転部の摩擦の安定を得るため、特に摩擦変化の少ないアンギュラ形ベアリングと焼入れの上で精密研磨仕上げをしたピボットを使用し、さらに軸受部は特殊弾性体により保護することで、外部からの振動や衝撃に対し非常に安定しています。
針圧調整方式にはマイクロメータ形の直読方式を採用しています。
DA-305では、適合カートリッジを考慮して針圧目盛りが2ヶ所で表示されるように設計されており、カートリッジ自重が9.5gまでのものはアーム支点側の黒色目盛りを使い、9.5g~15gまでの範囲のカートリッジは橙色目盛りで識別が容易に行えます。
アームの横方向の平衡は、パイプをS字型にしてラテラルバランスを取り、ねじれによる共振を抑えています。
低容量コードを使用することで4チャンネル使用にも対応しています。
4Pコネクタの接点部を始め、全ての接点部に金メッキが施されています。
ヘッドシェルにはPCL-3が採用されています。板厚1.2mmの特殊軽合金を用いることで共振を抑えつつシェルの軽量化を図っています。
また、カートリッジ取り付け用ビス長穴の余裕が十分にあるため、様々なカートリッジが取り付け可能です。
別売りオプションでDA-305に最適なアームリフターとしてAL-1がありました。
AL-1はアームシャフト取付型で、オイルダンプ制動となっています。
機種の定格
型式 | ユニバーサルトーンアーム |
形式 | スタティックバランス型 |
アーム長 | 347mm |
有効長 | 244mm |
オフセット角 | 21゜(1973年カタログ記載) 20.5゜(1978年カタログ記載) |
オーバーハング | 14mm |
トラッキングエラー | ±2゜以内(1973年カタログ記載) 最大2.5度(1978年カタログ記載) |
針圧調整範囲 | 0~3g、0.2gステップ |
適合カートリッジ自重範囲 | 4g~15g |
高さ調整範囲 | 35mm~70mm(1973年カタログ記載) 35mm~75mm(1978年カタログ記載) |
付属シェル | PCL-3 |
シェル自重 | 約8.5g |
シェルコネクタ | EIA規格4Pコネクタ |
取付可能ボード厚 | 5~30mm、ワッシャーφ33mm |
出力コード | 5Pコネクタ付き低容量コード、1.2m |
別売:アームリフター AL-1(¥2,500) | |
形式 | アームシャフト取付型 |
制動方式 | オイルダンプ制動 |
取付可能シャフト寸法 | 15φ |