オーディオの足跡

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PMA-960の画像
 解説 

デュアル・スーパー無帰還回路を搭載したプリメインアンプ。

PMA-960では、無帰還方式の完成度を高めたデュアル・スーパー無帰還回路を搭載しています。
この回路は、パワー段のNチャンネルとPチャンネルの各トランジスタで相互に歪を打消しあうディストーション・サーボ回路で構成されています。
デュアル・スーパー無帰還回路の特長は、信号を入力側に戻すNFBループが無いため、信号の伝送スピードが本来の裸回路の速さに迫り、聴感的なクオリティに大きく影響を与える動的歪の発生が無いとうことです。また、理論上静的歪をゼロとし、スルーレイトを高くできるという利点もあります。
さらに、除去効果の高いデュアル・スーパー無帰還回路では20kHz以上の高次高調波歪領域まで優れた歪除去効果を持っており、その他にも、NFBループが無いためスピーカー接続時にもその逆起電力などの影響が電圧増幅段(プリドライバー段など)に及ばず、動的歪の発生が無いなど、様々なメリットを持っています。

CD再生に重量なフラットアンプのハイスピード化を徹底的に行い、スルーレイトの向上を実現しています。
また、全信号経路完全コンデンサーレス(完全DC構成)、ノンスイッチングA級電力増幅など、充実した構成を採用しています。

出力段にはPc130Wのパワートランジスタを並列接続して使用しています。
また、電源部には390VAの大型トロイダルトランスの採用や、出力段近くに相互干渉を避けるため左右チャンネル別々に配置した新開発オーディオ用φ50x100mmブロックコンデンサー4本(12,000μFx4)、高速整流のファストリカバリーダイオードで構成することで、ハイパワーを実現するとともに余裕を持ったダイナミックパワー特性を獲得しています。

イコライザーアンプ部は、初段にローノイズFETによる差動増幅をパラレルに接続した広帯域イコライザーを採用しています。このイコライザーアンプはハイインピーダンス(MM形)カートリッジなどによる高域歪の増加を抑える回路方式としています。
また、新開発の高耐圧ICの採用によって供給電圧を従来比約20%アップした新設計サーキットにより、許容入力を改善しています。

CDプレイヤーなどを接続するDAD専用入力端子を搭載しています。

ターンオーバー切換え付きの広帯域リアルタイム・トーンコントロールを搭載しています。

高速プロテクション回路を搭載しています。

電源コードには極性を表示したφ0.26mmx37本のコードを採用しています。

ブラックとシャンペンゴールドの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部(Tuner → SP out)>
定格出力(両ch駆動、正弦波連続出力) 170W+170W(6Ω)
140W+140W(8Ω)
入力感度/インピーダンス 150mV/47kΩ
全高調波歪率 0.003%
混変調歪率 0.002%以下
TIM歪率 測定限界値以下
スルーレイト ±350V/μsec以上
出力帯域幅(両ch駆動) 5Hz~80kHz(THD 0.02%)
周波数特性(1W出力時) 1Hz~250kHz +0 -3dB
出力インピーダンス(1kHz) 0.1Ω
出力端子 スピーカーAorB:6Ω~16Ω
スピーカーA+B:12Ω~16Ω
ヘッドホンジャック:550mW/8Ω
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC high:0.25mV/100Ω
Phono MC low:0.125mV/100Ω
DAD、Tuner、Aux、Tape:150mV/47kΩ
最大出力/定格出力 14.5V/150mV
全高調波歪率 0.001%以下(1kHz、8V)
RIAA偏差 20Hz~100kHz ±0.2dB(MC/MM)
<総合>
SN比(入力短絡、ウェイトA) Phono MM:90dB(2.5mV入力時)
Phono MC:75dB(0.25mV入力時)
DAC、Tuner、Aux、Tape:110dB(150mV入力時)
トーンコントロール Bass:±8dB(50Hz、100Hz)
Treble:±8dB(10kHz、20kHz)
サブソニックフィルター 18Hz、6dB/oct
ミューティング -20dB
ラウドネスコントロール特性 低域:+7dB(100Hz)
高域:+6dB(10kHz)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 245W
外形寸法(脚、ツマミ、端子含む) 幅470x高さ168x奥行440mm
重量 15kg