DENON PMA-880D
¥82,000(1989年頃)
解説
D/Aコンバーターを搭載したプリメインアンプ。
D/Aコンバーターには、4倍オーバーサンプリング18bitデジタルフィルターを備えた左右チャンネル独立のリアル18bitスーパーリニアコンバーターを搭載しています。
パワーアンプ部にはオプティカルclassA回路を採用しており、音楽の平均的レベルまでは純粋A級として増幅させ、大出力時にはクロスオーバー歪やスイッチング歪の改善にも効果のあるノンスイッチングA級方式を用いて増幅を行っています。
入力レベルの大小による増幅方式のコントロールは、高速動作のバイアスコントロール回路が行い、このバイアスコントロール回路からパワートランジスターバイアス回路への制御信号の伝達には光素子を使用し、主信号系とバイアス制御回路間相互の干渉を完全に排除するとともに、バイアスコントロールのハイスピード化を実現しています。
パワーアンプの終段にはfT20MHz、Pc150Wの高速・大容量トランジスタをシングルプッシュプルで使用してます。
また電源部では、電力増幅回路/電源回路の合体を強化して瞬時応答能力を高めており、電源トランスには6.2kgのシールド電源トランスを採用しています。
主信号と電源部は大型ヒートシンクを挟んで完全に分離しており、左右チャンネル増幅回路は部品配置をシンメトリー構造にして特性差をなくしています。
MC/MMイコライザーアンプを搭載してます。
機種の定格
型式 | デジタル・マルチインターフェース搭載プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
定格出力(20Hz~20kHz) | 130W+130W(6Ω) 110W+110W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | CD入力:150mV/30kΩ |
全高調波歪率 | 0.004%(20Hz~20kHz、55W、8Ω) |
動特性/ダイナミックパワー (TIM歪測定限界値以下) |
350W(2Ω) 275W(4Ω) 170W(8Ω) |
出力帯域幅 | 5Hz~100kHz(出力55W、0.5%、8Ω) |
ライン入力周波数特性 | 4Hz~150kHz、+0 -3dB(1W、8Ω) |
出力インピーダンス | 0.1Ω以下 |
出力端子 | スピーカー:AorB:6~16Ω、A+B:12~16Ω (B端子はダイレクトコネクション) ヘッドホンジャック最大出力:550mW(8Ω)、8~400Ω適合 |
<インターフェース/DAC部> | |
デジタル入出力レベル/インピーダンス | 同軸:0.5Vp-p/75Ω 標準光入力:1系統 |
周波数特性(0dB) | 5Hz~20kHz±0.3dB |
SN比(対0dB、1kHz) | 105dB |
ダイナミックレンジ(1kHz) | 100dB |
全高調波歪率(0dB、1kHz) | 0.0025%以下 |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω CD、Tuner、AUX1、2、Tape1、2、3(PB):150mV/30kΩ |
最大出力/定格出力 | 8V/150mV |
全高調波歪率 | 0.002%(MM、1kHz、8V) |
RIAA偏差 | 20Hz~100kHz ±0.3dB(MC IN) |
<総合> | |
SN比(入力短絡、聴感補正A) | Phono MM:88dB Phono MC:69dB(0.25mV入力時) ライン:108dB |
トーンコントロール特性 | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
Phono用サブソニックフィルター | 16Hz、-12dB/oct |
ラウドネスコントロール特性 | 100Hz:+6dB 10kHz:+6dB |
ミューティングスイッチ | -20dB |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 216W |
外形寸法(脚、ツマミ、端子を含む) | 幅434x高さ172x奥行395mm |
重量 | 15.7kg |