オーディオの足跡

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PMA-760の画像
 解説 

無帰還0dBパワーアンプを搭載するなど、PMA-790の技術を継承して開発されたステレオプリメインアンプ。

負帰還ループを排除した無帰還0dBパワーアンプを搭載しています。
この方式は、POA-8000で開発された無帰還技術を応用したもので、ダイレクト・ディストーションサーボ回路を用いた構造となっています。ダイレクト・ディストーションサーボ回路は、出力側から得られる信号(主信号+歪成分)と入力信号を比較して、歪成分のみを検出し、次にこの歪成分を位相反転して入力側に加えています。
この動作によって静的歪をゼロの領域に追い込んでいます。また、アンプの出力側に現れるノイズも、入力信号との差としてとらえ、歪成分と同様に除去しています。
これにより、信号のフィードバックが無く、時間遅れが生じないため、聴感的なクオリティに影響を与える動的歪を抑えています。また、NFB回路が無いため、スピーカーからの逆起電力の影響を受けず、スピーカー接続時の歪の増加や発生を抑えています。

パワーアンプ部終段にはPc200Wのパワートランジスタを採用しています。さらにダイレクトA級アンプ方式によってA級のクオリティとB級の高効率の両立を図っています。

MCカートリッジ用入力端子からスピーカー出力端子までの全信号経路にカップリングコンデンサーを使用しない完全DC構成を採用しています。

電源部には260VAの大型トロイダルトランスと、30,000μfの大容量コンデンサー、スイッチング歪を低減した高速整流のファーストリカバリー・ダイオードなどを採用しています。

MCカートリッジの性能を引き出すため、イコライザー部にはスーパーイコライザーを採用しています。
これによりRIAA偏差20Hz~100kHz ±0.2dBを達成しています。

トーンコントロールや高速プロテクション回路を搭載しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
回路方式 無帰還0dBパワーアンプ方式
定格出力(両ch駆動、
正弦波連続出力、20Hz~20kHz)
150W+150W(6Ω)
125W+125W(8Ω)
入力感度/インピーダンス 150mV/47kΩ
全高調波歪率(20Hz~20kHz) 0.003%以下(定格出力-3dB時)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.002%以下(定格出力相当振幅出力時)
TIM歪率 測定限界以下
スルーレイト ±300V/μs以上
出力帯域幅(IHF、両ch駆動) 5Hz~80kHz(THD 0.025%)
周波数特性(1W出力時) 1Hz~250kHz +0 -3dB
出力インピーダンス(1kHz) 0.1Ω
出力端子 スピーカーAorB:6Ω~16Ω
スピーカーA+B:12Ω~16Ω
ヘッドホン:490mW/8Ω
<プリアンプ部>
回路方式 スーパーイコライザー方式
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC:0.2mV/100Ω
Tuner、DAD/Aux、Tape:150mV/47kΩ
最大出力/定格出力 12V/150mV
RIAA偏差(MC) 20Hz~100kHz ±0.2dB
全高調波歪率(1kHz、8V出力時) 0.002%以下
<総合>
SN比(IHF-A、入力短絡) Phono MM:87dB(2.5mV入力時)
Phono MC:70dB(0.25mV入力時)
Tuner、DAD/Aux、Tape:110dB(150mV入力時)
トーンコントロール Bass:±8dB(50Hz/100Hz)
Treble:±8dB(10kHz/20kHz)
サブソニックフィルター 20Hz、6dB/oct
ミューティング -20dB
ラウドネス特性 低域:+7dB(100Hz)
高域:+6dB(10kHz)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法) 230W
外形寸法(脚、ツマミ、端子含む) 幅470x高さ132x奥行413mm
重量 12kg