DENON PMA-700V
¥79,800(1986年頃)
解説
映像入力を搭載しAV対応したプリメインアンプ。
デュアル・スーパー無帰還パワーアンプを搭載しています。
また、MC入力~スピーカー出力端子間の全信号経路にカップリングコンデンサーを使用しない完全DC構成を採用しており、電圧増幅段は高域特性に優れた高速トランジスタ使用の新カレントミラー回路などの採用により、優れたスルーレイトを実現しています。
さらに、Pc200W相当のfT50MHzマルチエミッター構造の大型ペレット・パワートランジスタを、余裕十分にしようして完全動作領域の拡大をはかっています。
アース電位を明確にしたフローティング回路の設定により、低域歪の発生を低減しています。
さらに、独自の2-4方式ブロックコンデンサによる「ピュア・ダイナミック電源回路」の採用により、リップル電流を原因とするダイナミックIM歪(相互変調歪)の発生を抑え、低域再生を改善しています。
各種デジタル機器などの増加による電源部からのノイズ侵入を防ぐため、特殊な静電シールド処理をした新開発の電源トランスを採用するとともに、電源部と主信号系をヒートシンクを介して分離する構造とすることで妨害特性を改善しています。
ローノイズFET差動増幅入力、高速オペアンプ使用のDCサーボ方式スーパーイコライザーを搭載しており、MCカートリッジ使用時20Hz~100kHz、±0.3dBのRIAA偏差を得ています。
グラフィックイコライザーなどが活用できるよう、プロセッサーループ機構を装備しています。
電子スイッチによるインプットセレクターを採用しており、配線ワイヤーを減少して、シンプルな信号経路を形成しています。
Phono専用サブソニックフィルターを搭載しています。
高速プロテクション回路内蔵。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
定格出力(20Hz~20kHz) | 105W+105W(8Ω) 125W+125W(6Ω) |
入力感度/インピーダンス | プロセッサーループ入力:150mV/30kΩ |
全高調波歪率 | 0.004%(20Hz~20kHz、52.5W、8Ω) |
混変調歪率 | 0.003%(105W相当、8Ω) |
ダイナミックパワー | 350W/2Ω |
TIM歪 | 測定限界値以下 |
スルーレイト | ±350V/μsec以上 |
出力帯域幅 | 5Hz~80kHz(52.5W、0.03%、8Ω) |
ライン入力周波数 | 4Hz~250kHz、+0 -3dB(1W、8Ω) |
出力インピーダンス | 0.1Ω以下 |
出力端子 | スピーカー:AorB:6~16Ω、A+B:12~16Ω ヘッドホンジャック最大出力:410mW(8Ω)、8~400Ω適合 |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/200Ω CD、Video1、2、AUX/Tuner、Tape1、2:150mV/30kΩ |
最大出力/定格出力 | 10V/150mV(プロセッサー・ループ出力含) |
全高調波歪率 | 0.002%(1kHz、10V、プロセッサー・ループ出力含) |
RIAA偏差 | 20Hz~100kHz±0.3dB(MC IN~プロセッサー・ループ出力含) |
<総合> | |
SN比(入力短絡、聴感補正A) | Phono MM:88dB(2.5mV入力時) Phono MC:69dB(0.25mV入力時) ライン:107dB(150mV入力時) |
トーンコントロール特性 | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
Phono用サブソニックフィルター | 16Hz、-12dB/oct |
ピクチャーイン性能 | 周波数特性:DC~10MHz±1dB 定格電圧/インピーダンス:1Vp-p75Ω |
消費電力(電気用品取締法) | 205W |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅434x高さ157x奥行397mm(フット、つまみ、端子等を含む) |
重量 | 12.0kg |