解説　

トロイダルトランスの搭載やNewスーパーオプティカルClassA回路の採用により高音質化を図ったプリメインアンプ。

DENONの独自技術であるNEWスーパーオプティカルClassA回路をパワーアンプ部に搭載しています。
新開発のバイアスコントロール回路により、一般のリスニングパワーレベルまで純粋A級として増幅動作させ、A級ならではの音質を実現しています。また、バイアスコントロール回路からバイアス回路へ送る制御信号の伝送には、光素子を使用し、主信号系とバイアス制御回路間相互の干渉を完全に排除しています。

電源部にはトロイダルトランスや大型電解コンデンサーを採用することで、瞬間的な応答力を高めています。

左右の信号経路を最短にしてかつ分離独立させた音質重視のシャーシコンストラクションを採用しています。
PMA-690では、パワーアンプ部とプリアンプ部をそれぞれシンメトリックに左右に分離し、電源部ロックの磁気フラックスが、他のブロックに飛び込むのを徹底的に防止しています。

音に不要な機能回路を極力排除するため、入力端子からスピーカー端子へと至る信号経路の最短化が図られています。これによりスイッチやボリュームの適正配置を行い、大幅な距離の短縮を実現しています。

リスニングレベルでのS/N比を改善するため、ローインピーダンスボリュームコントロールを採用しています。

Rec out Selectorにより、スピーカー出力に関係ないソースの録音が可能です。

ソースダイレクトを搭載しており、onの場合Bass/Treble/Balance/Loudness/Sub sonicなどのコントロール回路はバイパスされます。

MM/MCのカートリッジを選ばないPhono Selectorを搭載しています。

機種の定格

型式	プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
定格出力(20Hz～20kHz)	130W+130W(6Ω) 105W+105W(8Ω)
動特性/ダイナミックパワー	350W(2Ω) 270W(4Ω)
全高調波歪率	0.004%(1kHz、52.5W、8Ω)
出力帯域幅	5Hz～50kHz(出力52.5W、8Ω、0.03%)
ライン入力周波数特性	4Hz～150kHz +0 -3dB(出力1W、8Ω)
スピーカー出力端子	AorB:6Ω～16Ω A+B:12Ω～16Ω
ヘッドホン最大出力	33mW(8Ω)
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス	Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω Tape1、2、CD、Tuner、Aux:150mV/47kΩ(ソースダイレクトoff時) Tape1、2、CD、Tuner、Aux:150mV/10kΩ(ソースダイレクトon時)
最大出力/定格出力	10V/150mV
全高調波歪率	0.001%(1kHz、1V)
RIAA偏差	20Hz～20kHz ±0.3dB
<総合>
SN比 (聴感補正A、入力短絡)	Phono MM:94dB(5mV入力時) Phono MC:75dB(0.5mV入力時) Line入力:110dB(ソースダイレクトon時)
トーンコントロール特性	Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz)
ラウドネスコントロール	100Hz:+7dB 10kHz:+6dB
サブソニックフィルター	16Hz、-12dB/oct
電源電圧	AC100V、50Hz/60Hz
消費電力	180W
外形寸法	幅434x高さ160x奥行398mm(脚、ツマミ、端子含む)
重量	12.4kg