COLUMBIA PMA-300
¥39,800(1971年頃?)
解説
ハイレベルの性能と優れたコストパフォーマンスの両立を図ったプリメインアンプ。
回路構成は2電源方式の差動増幅全段直結純コンプリメンタリーOCL回路を採用しています。
イコライザーアンプ部は、特にダイナミックレンジとイコライザー特性に重点を置いており、回路構成は特別に厳選されたシリコントランジスタを用いた3石E-E帰還型となっており、電源電圧約40Vで設計されています。
トーンアンプ部は、中間にFETを用いた3石構成となっており、初段のトランジスタのコレクタ電流を減らして雑音レベルの低い領域で動作させ、さらにプリアンプ同様に40Vの電源電圧で設計することで広ダイナミックレンジと優れたリニアリティを得ています。
また、マルチアンプ回路で接続する場合を考慮して、外部の負荷がトーンコントロール特性に影響を与えないようエミッタフォロアで取り出しています。
さらに、トーンコントロールツマミは11ポジションのクリックストップがついています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
回路構成 | 差動増幅全段直結純正コンプリメンタリー2電源方式OCL回路 |
<パワーアンプ部> | |
定格出力 | 片ch動作時:22W/22W(8Ω、歪率0.1%) 両ch動作時:18W+18W(8Ω、歪率0.1%) 21W+21W(8Ω、EIAJ、5%) |
高調波歪率 | 0.1%以下(定格出力時) 0.03%以下(0.3W~18W出力時) |
混変調歪率 | 0.1%以下(定格出力時) |
周波数特性 | 8Hz~150kHz +0dB(1W出力時) |
入力インピーダンス | 82kΩ以上 |
ダンピングファクター | 70以上(1Hz~10kHz) 50以上(1Hz~50kHz) 20(100kHz) |
入力感度 | 1V(出力20V) |
残留ノイズ | 0.1μW以下(8Ω) |
SN比 | 90dB以上 |
<プリアンプ部> | |
出力(高調波歪率0.1%以下) | 10V(100Hz) 10V(1kHz) 5V(10kHz) |
高調波歪率(出力1V時) | 0.03%(100Hz) 0.024%(1kHz) 0.028%(10kHz) |
混変調歪率 | 0.1%以下 |
周波数特性 | Aux:15Hz~70kHz(Power amp 8Ω Load) |
入力感度 | Phono1:2mV/60kΩ Phono2:8mV/60kΩ Aux1/2:100mV/100kΩ |
最大無歪許容入力(1kHz) | Phono1:200mV Phono2:600mV |
イコライザ特性 | RIAA偏差±1dB以内 |
SN比 | Phono1:70dB以上 |
トーンコントロール | Bass:+9.5dB~-11dB(100Hz) Treble:+10dB~-9dB(10kHz) |
フィルター | Low Filter:-7dB(50Hz) High Filter:-6dB(7kHz) |
<総合> | |
入力端子 | Phono1/2、Aux1/2、Tape Play(RCA) |
出力端子 | Rec out、Speaker out(2系統)、Pre amp out |
録再コネクタ | Rec/PB(DIN端子) 入力感度:100mV 出力レベル:30mV |
使用半導体 | トランジスタ:25個 ダイオード:14個 IC:1個 |
ACアウトレット | switched:1系統 unswitched:1系統 total:350W |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
電源ヒューズ | 2.3A |
消費電力 | 10W(無信号時) 55W(1/3定格出力時) |
外形寸法 | 幅370x高さ141x奥行310mm |
重量 | 7kg |