DENON PMA-1090
PMA-1090:¥99,000(1992年頃)
PMA-1090G:¥106,000(1992年頃)
解説
Mos スーパーオプティカル ClassA回路を採用したプリメインアンプ。
パワートランジスタの大出力能力を引出すため、電源部には大型トロイダルトランスを採用しています。
トロイダルトランスは従来のトランスとは異なり、ドーナツ状のリングコアにコイルを巻いたもので、電流の安定供給やリーケージ・フラックス、振動の防止などの面で優れた特性を持っています。
パワーアンプ部には、ニュースーパーオプティカルClass A回路にMOS-FETを加えたMOSスーパーオプティカルClass A回路を採用しています。
ドライバー段にMOS-FETとバイポーラトランジスタを備えたインバーテッドダーリントンドライバーによって、ドライバー段に流すバイアス電流を飛躍的に増加させることが可能となっており、A級動作範囲が拡大でき、大信号時もニューオプティカルClass
A回路によってA級動作並みのクオリティを確保しています。
プリアンプ部・パワーアンプ部の独立構成を採用しています。
電源トランスをはじめ電源回路など全ての回路を分離独立させたセパレート構成となっており、大電流からの電磁波によるブロックごとの相互干渉を抑え、より安定した動作と高音質化を図っています。
また、パワーアンプ部はLchとRchを独立させた回路構成とすることで、さらに相互の影響を排除しています。
配線材やワイヤリングによる信号への悪影響を低減するため、入力端子からスピーカー端子へと至る信号経路の最短化を図っています。
リスニングレベルでのS/N比を向上させるローインピーダンス・ボリューム・コントロールを採用しています。
CDバランス入力を搭載しています。
ソースダイレクトスイッチを搭載しており、onの状態ではトーンコントロールやバランス、ラウドネス、サブソニックなどのコントロール回路をバイパスすることが可能です。
MM/MCのカートリッジを選ばないフォノセレクターを搭載しています。
ブラックカラーのPMA-1090と、サイドウッド付きゴールドカラーのPMA-1090Gの2種類がありました。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
定格出力(20Hz~20kHz) | 180W+180W(6Ω) 150W+150W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.004%(1kHz、75W、8Ω) |
動特性/ダイナミックパワー | 450W(2Ω) 350W(4Ω) |
出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(出力75W、0.03%、8Ω) |
ライン入力周波数特性 | 4Hz~150kHz +0 -3dB(出力8Ω、1W) |
出力端子 | AorB:6Ω~16Ω A+B:12Ω~16Ω |
ヘッドホン最大出力 | 48mW(8Ω) |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω Tape1、2、CD、Tuner、Aux:150mV/47kΩ(ソースダイレクトoff) Tape1、2、CD、Tuner、Aux:150mV/10kΩ(ソースダイレクトon) |
最大出力/定格出力 | 10V/150mV |
全高調波歪率 | 0.001%(1kHz、1V) |
RIAA偏差 | 20Hz~50kHz ±0.3dB |
<総合> | |
SN比(聴感補正A、入力短絡) | Phono MM:95dB(5mV入力時) Phono MC:77dB(0.5mV入力時) Line入力:110dB(ソースダイレクトon時) |
トーンコントロール特性 | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
サブソニックフィルター | 16Hz、-12dB/oct |
ラウドネスコントロール特性 | +7dB(100Hz) +6dB(10kHz) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 250W |
外形寸法(脚、ツマミ、端子含) | PMA-1090:幅434x高さ185x奥行438mm PMA-1090G:幅470x高さ186x奥行438mm |
重量 | PMA-1090:17.5kg PMA-1090G:19.0kg |