MISSION 770Freedom
¥156,000(2台1組、1987年頃)
解説
770の改良型として開発されたスピーカーシステム。
770Freedomでは周波数帯域の拡大とクリアで鋭いバスレスポンスの獲得を図るとともに、ダイナミックレンジの許容限界を拡げることで非直線性コンプレッションや飽和状態などの問題解決を図っています。
低域には21.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはホモポリマー鉱物点火プラスチック・コーンを使用しており、インパルスレスポンス、感度、ダンピング及び内部損失に関する矛盾した要求への対応を図っています。
真鍮メッキされたセンターポールには特殊な形状を採用しており、耐熱処理されたボイスコイルの材質及び効率の高い放熱設計によってパワーハンドリングを増大しています。
フレームにはダイキャストフレームを採用しており、不要な振動を抑えています。
高域には2.5cmドーム型ツィーターを搭載しています。
このユニットにはフロントに短い楕円ホーンを備えており、インピーダンス・トランスフォームすることでドームツィーターの癖を排除しています。また、ユニットは温度によるダメージを避けるため磁性流体で冷却されており、同時に飽和限界が引き上げられています。
エンクロージャーの構造は横に折り返した形状に基礎を置き、低周波帯域のトランジェントレスポンスに対する剛性を保証することで中音域への悪影響を排除しています。
また、位相コヒーレンスの保証を目的に、共振をコントロール・減衰させて余分な音響出力を最低限に保つため、キャビネットの壁は粘弾性材を用いてダンプされています。
別売りでスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:21.5cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 35Hz~20kHz ±3dB |
インピーダンス | 8Ω |
推奨アンプ出力 | 30W~150W/ch |
出力音圧レベル | 91dB/2.83V/1m |
クロスオーバー周波数 | 1.9kHz |
ターミナル | 5ウェイ・バインディングポスト |
外形寸法 | 幅260x高さ620x奥行320mm |
重量 | 26kg(梱包時) |
別売 | スピーカースタンド 902(¥12,000) |