※写真はスペシャルバージョン(オーク)仕様
MISSION 775SM
通常色:¥358,000(1983年頃)
¥280,000(1984年4月価格改定)
スペシャルバージョン:¥380,000(1983年頃)
解説
オーディオ技術だけでなく、基礎物理学、機械工学、材料工学などの総合的な研究から開発されたターンテーブル。
軸受やターンテーブルには厳しく精度や信頼性を求めた軍用規格の素材を使用しています。
ターンテーブルは裏側の外周部に鉛のサンドイッチ構造を採用することで重量を増しており、ターンテーブル自体の共振を抑えつつ回転イナーシャを高め、安定した回転力を得ています。また、レコードに接する面は皿状に1゜のテーパーがつけられており、付属のスタビライザーを用いることでレコードとターンテーブルが完全に密着するようになっています。
さらに回転の中心であるターンテーブルの中点とプレイヤーの重心は一致させてあり、極めて安定した回転性能を得ています。
駆動部は24極ヒステリシスモーターを用いたベルトドライブ方式となっており、回転数の切換はベルトの掛け替えによって行う構造となっています。
瞬間的な速度を検出し、同時にその誤差を補正するという動作が超瞬間的には不可能であり、むしろ補正された信号に対して相対的な高調波変調を引き起こしかねないという考えからサーボ回路による速度検出機構を採用していません。
システム全体を通して独特の衝撃吸収材ソルボテーン・ポリマーを採用しています。これはスプリングとショックアブソーバーの性質を兼ね備えており、受けた衝撃の95%を吸収する性質を持っています。
脚部はこのソルボテーンによる3点支持方式となっています。
775SMのキャビネット部は通常モデルはブラック仕上げとなっています。
その他にスペシャルバージョンとしてウォルナットとオークの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー(ターンテーブル) |
駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
駆動モーター | 24極シンクロナスモーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
キャビネット | 強制ダンプMDF |
ターンテーブル | 強制ダンプ、ハイイナーシャ |
ターンテーブル質量 | 6kg 7kg(回転質量) |
回転精度 | 0.1% |
速度偏差 | 0.1% |
スタートアップタイプ | 7sec(33・1/3rpm) 10sec(45rpm) |
ワウフラッター | 0.05%(DIN) |
ランブル | -80dB(DIN-B) |
外形寸法 | 幅454x高さ150x奥行355mm |
重量 | 17kg |