CORAL X-III
¥30,000(1台、1982年発売)
解説
X-VIIやX-Vの技術成果を採り入れ、ダイレクトカッティングディスクやPCMディスクなどへの対応を図ったブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には21cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーンにはコーラル独自の製法により数種のパルプ材をブレンドしたものを採用しており、エッジはコンプライアンスが高くコーン紙の大振幅時にも優れたリニアリティを示すロールエッジ、マグネットにはフェライトマグネットを採用しています。
中域には6cmハードドーム型スコーカーを搭載しています。
コーラルが独自に開発したMg-Cu添付超硬質軽合金ダイアフラムを採用しており、広帯域再生を実現してます。
また、エッジにはリニアリティに優れたタンジェンシャルエッジ、低foをゆとりをもって可能にした大型バックキャビティなどにより高音質化を図っています。
高域には1.6cmハードドーム型トゥイーターを搭載しています。
ダイアフラムにはスコーカー同様にMg-Cu添付超硬質合金ダイアフラムを採用しています。
ネットワークはヒアリングの重視と特性の両面からクロスオーバー周波数を選定しています。
また、素子には特殊磁性材料を積層にしたDTコアによるコイルを用いることで、直流抵抗成分を低減してます。さらに、防振対策としてモールディングが施されています。
エンクロージャーには、十分な厚さのパーティクルボードを採用しており、マホガニー調に仕上られています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:21cmコーン型 中域用:6cmドーム型 高域用:1.6cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
プログラムソース入力 | 100W |
瞬間最大入力 | 200W |
再生周波数帯域 | 37Hz~30kHz |
クロスオーバー周波数 | 650Hz、9kHz |
出力音圧レベル | 91.5dB/W/m |
外形寸法 | 幅290x高さ515x奥行260mm |
重量 | 11.3kg |