CORAL TA-5000
価格不明(1960年代後半頃?)
解説
プリ・メイン・チューナーともにオール・トランジスタで構成したソリッドステート設計のステレオレシーバー。
出力部には入力トランスを使わず、コンプリメンタリーSEPP-OTL方式を採用しています。
また、スピーカー回路のショートなどによりパワートランジスタが破損するのを防止するため、EPC保護回路を採用しています。
チューナー部にはFM3連・AM2連による5連バリコンを採用しています。
また、4段増幅2段リミッタのIF回路設計によって弱電界地域においても歪の少ない受信を可能にしています。
FMステレオ⇔モノ自動切換装置は純電子式で自動切換となっており、自動的にステレオ放送で受信します。
AFC回路、SCAフィルター回路をはじめ、FM・ミューティング回路、FMステレオ・ビーコン、ヘッドホンジャック、DINコネクターなどの付属回路を搭載しています。
人間工学の面から独自の傾斜パネルを採用しています。
機種の定格
型式 | FM/AMレシーバー |
<アンプ部> | |
実効出力(歪率1%以下、1kHz) | 17W/17W(8Ω負荷) |
ミュージックパワー(歪率1%以下、1kHz) | 25W+25W(8Ω負荷) |
入力感度 | Tape Head:2.5mV Phono:3mV AUX:300mV |
録音出力 | 250mV |
トーンコントロール | Bass:100Hz、±14dB Treble:10kHz、±19dB |
イコライザー | Tape Head:NAB(19cm) Phono:RIAA |
S/N比 | Tape Head:60dB以上 Phono:60dB以上 AUX:60dB以上 |
<チューナー部> | |
受信周波数 | FM:76MHz~90MHz AM:530kHz~1610kHz |
感度 | FM:2.5μV AM:50μV |
FMマルチ・セパレーション | 35dB以上 |
S/N比 | 60dB以上 |
クロスオーバー周波数 | 750Hz、8000Hz |
出力音圧レベル | 97dB/W-m |
<総合> | |
付属回路 | EPC保護回路(PAT.) FMステレオ⇔モノ自動切換 FMステレオ・ビーコン ミューティング回路 AFC回路 SCAフィルター回路 チューニング・インジケータ ヘッドホン・ジャック DINコネクター |
電源電圧 | AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅475x高さ155x奥行320mm(ツマミ類を含まず) |
重量 | 8.2kg |