CEC TL1X
¥450,000(1997年頃?)
解説
独自の制振機構を徹底し、さらに完成度を高めたベルトドライブ式CDトランスポート。
メカニズム部シャーシは従来はクッションラバー及びコイルスプリングで構成されたサスペンションでフローティングされていましたが、クッションラバーに一本化し、材質をより柔軟化することで制振特性を向上させています。
また、筐体のベースシャーシに固定された駆動モーターによってベルトドライブとすることでメカニズム部と駆動部を分離し、モーターが発する振動やサーボノイズ、内外部に起因する微振動を効果的に吸収・遮断しています。さらに、ベースシャーシに固定されている駆動モーターをラバークッションを介してフローティングすることで徹底した制振化を図っています。
スタビライザーには樹脂系コーリアン材を新たに採用しています。
この素材は質量こそ小さいものの材質自体が専有する振動の減衰特性及び高ホイール性に優れています。
ターンテーブル部にはスピンドルシャフトの回転をディスクに正確に伝えるノンスリップシートを新装着しており、回転精度に関わる信号読取りジッター値の低減化を図っています。
マスタークロック発振回路を搭載しています。
この回路はデジタル出力回路のPCB基板上に配置されており、サーボ回路から送られた信号は高速メモリによってマスタークロックと完全同期化して発振されます。これによりサーボ回路などの外部干渉から生じた信号のジッター値を除去しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDトランスポート |
駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
デジタル出力 | 同軸:0.5Vp-p/75Ω(RCA) オプティカル:-16~-12.2dBm(STリンク) バランス出力:3Vp-p/110Ω(XLR(AES/EBU)) |
ワウフラッター | 測定限界以下(水晶発振精度) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅360x高さ140x奥行420mm |
重量 | 17kg |
付属 | スタビライザー 電源コード ワイヤレスリモコン |