CEC DA53
¥89,250(税込、2004年12月発売)
解説
独自のLEF回路や新技術カレント・インジェクションを搭載したD/Aコンバーター。
カレント・インジェクションとは、電流出力源から電圧への変換において、前段の出力側へ電圧変化を返さずに、その電流出力信号を電圧変換できる構造となっています。
このカレント・インジェクションをLEF回路と組合わせて使用することで、信号の帰還による音質劣化を抑えつつ電流信号を電圧信号に変換し、増幅・伝達する事が可能となっています。
また、この方式では余計な増幅段もネガティブフィードバックも存在しないため、DACチップの性能を引出し、信号劣化や歪の改善など測定スペックの向上だけでなく、音楽表現の力も向上しています。
CEC独自のLEF(Load Effect Free)回路を搭載しており、音質改善と高効率化を実現しています。
DACチップにはバーブラウン社製のPCM1796を採用しています。
2機のPCM1796をL/Rそれぞれの信号に対してモノラルで使用することにより、超低歪率と高いダイナミックレンジ、優れたチャンネルセパレーションを得ています。
PCM1796の特長である周波数特性の選択(フラット/ソフト)、ディザのオン/オフによる極微小レベルの信号の歪の低減、⊿ΣFS切替によるジッターや雑音の軽減等の微調整などが、ユーザーの任意により変更できます。
デジタル信号の入力は、USBで48kHz、オプティカルで96kHz、同軸・バランスで192kHzまで対応しています。
これら全ての入力端子は24bit/195kHzに変換され、アップサンプリングしたことによって入力信号との相互干渉を防ぎ、ノイズを現象させています。
また、アナログ出力端子はアンバランス(RCA)、バランス(XLR)の2系統があります。
USBで使用した時のみ、マイク入力とヘッドホン出力が可能となっています。
USBによりパソコンとの音声信号の往来が可能なことで、PCでの音声通話などに使用できます。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
デジタル入力 | コアキシャル(同軸)、オプティカル(光)、USB AES/EBU(XLR、1=GND、2=HOT、3=COLD) |
オーディオ出力 | バランス型(XLR)、アンバランス型(RCA) |
DAC | RCA、XLR出力時:バーブラウン社製 PCM1796x2 ヘッドホン出力時:バーブラウン社製 PCM2906 |
ADC | マイク入力時:バーブラウン社製 PCM2906 |
周波数特性 | 10Hz~20kHz ±0.2dB(サンプリング周波数44.1kHz) |
S/N比 | 115dB(44.1kHz、32Fs) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 5W |
外形寸法 | 幅217.5x高さ57x奥行257mm(端子、ボタン含まず) |
重量 | 1.8kg |
付属 | ACコード |