CEC BD-412
価格不明(1960年代頃?)
解説
フォノモーター専用メーカーだったCECが、Hi-Fiマニア向きに開発したベルトドライブターンテーブル。
モータ軸とターンテーブル外周を1本のベルトで駆動するシンプルな型式を採用しています。この際に用いるベルトには合成ゴム製のエンドレスベルトを採用しています。
モータにはCECが新しく開発したヒステリシスシンクロナスモータを採用しています。
このモーターはダイナミックバランスを厳格に取ったロータを使用しており、特殊結線により静かな回転を得ています。
ターンテーブルは精度の高い交錯により上下ブレ及び横ブレを±0.05mm以下に抑えています。
軸受けには砲金材を使用しており、シャフトは特殊鋼を焼入れの上、研磨並びにラップ仕上げを施し、シャフト下端はスチールボールとナイロンスラストによる一点支持方式の採用により、静かな回転を得ています。
ボタン操作により33と45回転を切替できます。
電源スイッチをONにした際には押ボタン内部のネオンランプにより押ボタンが点灯します。
フレームは軽合金製で、グレイ系の縮塗装が施されており、モータープーリーの上方に取外しのできる軽合金製のドレスカバーが装着できます。
機種の定格
型式 | ターンテーブル |
駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
モーター | 4極ヒステリシスシンクロナスモーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転ムラ | 0.1%以下 |
S/N | 42dB以上 |
ターンテーブル | 軽合金製30cm、2.3kg |
デッキ | 形合金製、グレイ色縮塗装、ドレスカバー付 |
電源電圧 | AC100V、50Hzまたは60Hz |
定格電力 | 12VA |
外形寸法 | 幅320x奥行420mm デッキ上:40mm デッキ下:120mm |
重量 | 7kg |