CEC AMP71
¥500,000(2001年9月発売)
解説
カルロス・カンダイアス氏が開発したLEFを搭載したコントロールド・パワーアンプ。
AMP71では1個のトランジスタが全ての音楽信号を処理するシングルエンデッド回路を採用しています。他の多くのアンプのように、音楽信号を+側と−側に半波長ずつ分断させることが無く、+−各極性ごとにトランジスタを配置した際におこる、ダイナミックレンジのばらつきなどがありません。
また、独自のLEF回路を搭載することにより、純A級ながら発熱の少ない高効率ハイパワーを実現しています。
LEF回路による安定したリニアリティの良い増幅が可能なため、基本的にNFBループが不要となり、完全無帰還アンプによるストレートで最短の信号経路を実現しています。
独自のディファレンシャル・フルバランス回路設計を採用しており、音楽信号は入力端子からボリュームコントロールやパワーアンプの全領域、さらにスピーカー端子に至るまで完全に分離された状態で処理されています。
さらに、完全デュアル・モノラル構成を採用しており、AC電源のインレットを除けば、650VAのトロイダルトランスを搭載した電源回路、入力端子からスピーカー端子に至るまで、完全に対称な作りとなっています。
保護回路には、機械的接点を排除した高速作動のプロテクターを搭載した監視回路を搭載しており、電流・電圧・DC・offset・電源回路等をチェックしています。
音量調節機構には、100ステップの薄膜抵抗器を用いており、高精度に制御されたシングルFETでステップを切替える構造となっています。
これにより完全左右均一のチャンネルバランスと、経時変化の無い安定性を得ています。
2つのバランス入力と4つのアンバランス入力に加え、RCAテープ出力を搭載しています。
全ての入力信号は、基板上の最適位置に設置されたパルス制御リレーによって切替えています。
機種の定格
型式 | コントロールドパワーアンプ |
定格出力 | 300W+300W(4Ω) 200W+200W(8Ω) |
入力端子 | XLRバランス:2系統 RCAアンバランス:4系統 |
出力端子 | テープ出力:1系統 スピーカー出力:1系統 |
S/N比 | 114dB |
ゲイン | 27dB(アンバランス入力) |
全高調波歪率 | 0.018%以下 |
外形寸法 | 幅435x高さ140x奥行442mm |
重量 | 26kg |
付属 | リモコン |