CEC AMP53
¥252,000(2006年12月発売)
解説
「可能な限り信号経路を短くする」という設計哲学で開発されたコントロール/パワーアンプ。
独自のボリュームコントロール技術DIGM(Digital Intelligent Gain Management)を採用しています。
このボリュームは、入力信号のレベルを落とす事無く、バイポーラー(双極性)トランジスタを使ったクラスAスイッチを用いて、金属フィルムレジスタを切替えることでアンプのゲインをコントロールしており、アンプのゲインをデジタル制御することでアンプの質を向上させています。
ボリュームコントロールは1dBずつで66段階となっています。
また、DIGM機能を利用することで、デジタルバランス調整機能を実現しており、左右のバランス調整は1dB単位で+10dBまで調整が可能です。
CECが独自に開発した新世代LEF回路(Load Effect Free)を採用しており、純A級シングルエンデッドアンプで構成されています。
入力段から出力段まで全ての回路がフルバランス設計となっています。さらに、左右の音楽信号は独立した回路でそれぞれ処理することにより、各回路間での相互干渉を抑えています。
出力レベルの異なるソースの音量レベルを合わせるため、入力系統ごとにゲインを6dB上げる選択が可能です。
複雑な負荷に対してもハイパワーを維持するため、15Aパワートランジスタを8個採用しています。
電源部には容量90,000μFのコンデンサー及び新LEF回路と結合した300Wのトロイダルトランスを採用しています。
筐体とボリュームノブはアルミニウム押出し成型を採用しており、高い安定性などに加え、冷却効果を高めています。
また、トップカバーのすぐ下に配置されたヒートシンクは筐体と一体化され、背面上部から吸入した空気は、ヒートシンクを冷却しながら通過し、ファンにより底面中央から排出されます。
内部温度コントロールシステムを搭載しており、アンプの内部温度をセンサーが感知し、内部温度を適切に保つように冷却装置内の気流を自動的にコントロールしています。
音量、入力切替、アンプ内部温度などは2つのVFDディスプレイで表示されます。
機種の定格
型式 | コントロール/パワーアンプ |
定格出力 | 100W+100W(8Ω) |
入力ゲイン | 0dB、+6dB |
入力端子 | バランス:XLR2系統 アンバランス:RCA2系統 |
出力 | スピーカー出力1系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅217.5x高さ100x奥行448mm |
重量 | 9.6kg |
付属 | ACコード リモコン |