BURMESTER Model870
価格不明(1980年代頃)
解説
アナログ入力も備えたD/Aプロセッサーとして開発されたデジタルプロセッサー。
Model870には超高速コンバーターを採用しており、16ビットを100万分の2秒(2マイクロセカンド)いないで処理する純粋な16倍オーバーサンプリング処理を実現しています。
この超高速コンバーターはコストが非常に高い点と、デジタルプロセッサー本体から大量で高速な計算処理能力を供給しなければいけない点が問題としてありましたが、CDの持つポテンシャルを引き出すためにあえて採用しており、左右各チャンネルごとに1個だけのコンバーターで16ビット・16倍オーバーサンプリングを実現しています。
デジタル位相補正スイッチを搭載しており、逆位相で記録されているCDに対応しています。
さらに、好みに応じてデジタルフィルターのON/OFF切替が可能となっています。オフにした場合には10kHz以上の高周波領域で周波数特性上のカーブが発生します。
ボリュームには23ステップ・アッテネータータイプを採用しています。
このボリュームコントローラーは接点自浄作用を持つディスクリート式低容量レジスターを採用しています。また、チャンネル間の厳密なバランスを図ることで正確な調整を実現しています。
3系統のデジタル入力を搭載しています。
テープデッキに対応したプリアンプとしても使用できます。
別売りオプションとしてチューナー用入力モジュールがありました。
機種の定格
型式 | デジタルプロセッサー | ||||||
入力感度/インピーダンス | Tuner:0.5V/6dB/12kΩ(1V出力、別売りオプション装備時) | ||||||
S/N比 | 入力 | DIN-A(負荷) | 20Hz~20kHz | ゲイン | 負荷入力 | ||
Tuner | -102dB | -98dB | 6dB | 1kΩ | |||
出力レベル/インピーダンス (RMS) |
RCA:2.2V(Dig.0dB)/1Ω以下 XLR:3.9V(Dig.0dB)/1Ω以下 Tape:1.0V(Dig.0dB)/1Ω以下 |
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全高調波歪率 | RCA:0.009% XLR:0.007% Tape:0.003% |
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混変調歪率 | RCA:0.001% XLR:0.001% Tape:0.002% |
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クロストーク |
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周波数特性 |
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サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz | ||||||
外形寸法 | 幅482x高さ95x奥行290mm | ||||||
重量 | - | ||||||
別売 | Tuner用入力モジュール |