オーディオの足跡

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Model838mk2の画像

Model838mk2(上)、Model846mk2(下)

 解説 

アナログレコード専用として開発されたプリアンプ。

838mk2はパワーアンプに接続された状態では出力信号は独立パッシブ(受動)回路を経て転送される設計となっており、本体の電源がOFFであってもラインレベルの音楽再生操作に影響を与えません。これにより接続の変更が不要になるといった便利さだけでなく、他のプリアンプからの劣化信号によるフォノステージへの影響を排除しています。
 また、838mk2をさらに追加することによってMM/MC好みのカートリッジを使いこなすことも可能です。

MCまたはMM型専用タイプとなっており、同時に2種類のカートリッジは接続できません。
 また、標準の入力端子はアンバランス型となっており、バランス型はオプションとなっています。

カートリッジとプリアンプのインピーダンスを最適に設定できるよう、6ペアのアダプタープラグを標準装備しています。
 また、インピーダンスは3~1,000Ωの広範囲に対応しています。

8段階の異なる感度設定が可能なディップスイッチを搭載しており、最適なS/N比と過負荷マージンを得るうえで大切な入力感度の調整が可能です。これによりS/N比を向上させ、オーバーロードからカートリッジを守ります。

RIAAイコライゼーションの前段階にリニアステージを設定することで高周波領域で際立つダイナミックレンジを獲得しています。
 イコライゼーションプロセスを経た後でも最小のHF信号を保存することによって音質の透明感や伸びやかな高音、3次元的で安定したステレオ音像を再現しています。

RIAA偏差は30Hz~20kHzの帯域で特性カーブ1%以下の偏差となっています。
また、ハムノイズはアナログレコード特有のノイズレベルより少なくとも20dB以上も低くなっています。また、歪は測定限界以下を実現しています。

独立電源ボックス内のトランスまで含めたデュアルモノラル設計となっており、各チャンネル間のインターモジュレーションがありません。

低容量レジスターと有効レンジ倍増独立スイッチを用いた段階型アッテネータータイプレベルコントローラーを採用しています。

独立電源ボックスのDC信号によってパワーアンプまたはアクティブスピーカーのリモートオン/オフが可能です。

機種の定格
型式 コントロールアンプ
入力感度/インピーダンス
(1V出力)
Phono MC(balanced):0.12mV~5mV/66dB~78dB/10Ω~1kΩ
Phono MC(unbalanced):0.12mV~5mv/66dB~78dB/10Ω~1kΩ
Phono MM(balanced):0.7mV~5mV/47kΩ(56pF~390pF)
S/N比 DIN-A(負荷) 20Hz~20kHz ゲイン 負荷入力
-87dB -76dB 66dB 10Ω
出力レベル/インピーダンス RCA:9.5V(RMS)/50Ω
Tape:2.8V(RMS)/470Ω
全高調波歪率 測定限界値以下
混変調歪率 測定限界値以下
周波数特性 Phono MC:5.2Hz~50kHz以上 -3dB
Phono MM:4.7Hz~36kHz -3dB
外形寸法 幅482x高さ40x奥行210mm
重量 -