オーディオの足跡

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810X/II(810X-II)の画像
 解説 

静音性を高めたHi-Fiチェンジャー。

付属カートリッジにより、810X/IIと810XLMの2種類のバリエーションがありました。
810X/IIではシュアー製カートリッジであるM91ED、810XLMではADCカートリッジであるXLMが付属しています。

マニュアルプレイヤーとしての機能だけでなく、オートプレイやオートリピート、オートチェンジなどの豊富な機能を装備しています。

従来のオートプレイヤーではレバーと歯車を用いていましたが、810X/IIではモーター横回転をアームの上下運動への変換にセクエンシャルカムギアと呼ばれる独自のメカニズムを採用しており、静粛性を高めています。
このセクエンシャルカムギアは合計8個の独立したプリプログラム型連動カムを用いており、従来の機構のような直線運動は存在せず、全て円運動を介して滑らかで静粛な動作を行います。これによりオートプレイヤーやオートチェンジャーで避けられなかったガチャガチャというメカニカルノイズを取り払っています。
さらに針先効果位置調整機構も装備しています。

ターンテーブルには3.1kgのアルミダイキャスト製ターンテーブルを採用しています。
また、駆動方式にはアイドラードライブを採用しており、駆動モーターには4極シンクロナスモーターを採用しています。ターンテーブルは1/2回転で定速に達します。

二重目盛り式のアンチスケートコントロール機構を装備しています。
使用するカートリッジ(円針、楕円針)に合わせてインサイドフォースをキャンセルできます。

アーム部にはジャイロコンパスの原理を応用したコンセントリック・ジンバルマウント方式を採用しています。この方式では4個のマイクロベアリングで4方向への摩擦抵抗を抑えています。
またアームパイプには最低共振周波数が7Hzのヘッドシェル一体型の角形アームパイプを採用しています。

セットダウンコントロールノブを装備しています。
これは自動的に針先がレコードに降下する際の位置を調整する機能で、音溝に降りる時は右、レコードを外れる時は左に回して調整します。

オイルダンプ式のキューイングレバーを装備しています。
シリコンオイルダンプによるキューイングレバーで、頭出しやアームの空中停止調整が行えます。

自動アームロック機構を装備しており、演奏終了時に自動的にアームがアームレストに戻ってロックされます。
この時に電源も自動的にOFFになります。

低用量コードを採用しており、4チャンネル仕様への対応を図っています。

アクセサリーボックスが付属しています。
この中にはオートスピンドル、ショートスピンドル、EPアダプタ、スタイラスポジションインジケーター、カートリッジアダプタ、カートリッジスライドヘッド及びカートリッジ1個が標準装備されています。

別売りオプションとしてオートチェンジャー用の背の高いアクリルダストカバーがありました。

機種の定格
型式 レコードプレイヤー
モーター 4極シンクロナスモーター
回転数 33・1/3、45rpm
回転数調整範囲 ±3%
駆動方式 アイドラードライブ
ワウ 0.06%以下
フラッター 0.03%以下
ターンテーブル 30cmアルミダイカスト製、3.1kg
ランブル 55dB以上(DIN455544)
アームタイプ コンセントリックジンバルマウント
アームレゾナンス 7Hz
針圧調整範囲 0~4g
<カートリッジ部(810X/II)>
型名 Shure、M91ED
周波数範囲 20Hz~20kHz
出力電圧 5mV(5cm/sec)
チャンネルセパレーション 25dB以上
適正針圧 1.5g
交換針 N91ED
<カートリッジ部(810XLM)>
型名 ADC、XLR
周波数特性 10Hz~20kHz ±2dB
出力電圧 3.5mV(5.5cm/sec)
チャンネルセパレーション 25dB以上
コンプライアンス 50x10-6cm/dyne
針先 0.7x0.3mil楕円針
適正針圧 0.8g
交換針 RXL
<総合>
外形寸法 幅425x高さ185(インシュレーター含む)x奥行353mm
重量 13.5kg
付属 オートチェンジャー用スピンドル、ショートスピンドル
スタイラスポジションインジケーター
カートリッジアダプター
カートリッジスライドヘッド及びカートリッジ
EPアダプター
別売 オートチェンジャー用アクリルダストカバー(¥6,000)