BRAUN L530
¥68,000(1台、1976年頃)
解説
ソフトドーム型ユニットを用いた30シリーズの小型ブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には17.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットはブラウンとスピーカー開発家であるクルト・ミューラー博士との共同開発によって実現したもので、伸びのある低音再生を実現しています。
ユニットのエッジ部にはラバーを使用しています。
中域には5cmソフトドーム型スコーカーを搭載し、高域には1.9cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
これらのユニットのダイアフラムにはポリエステル系合成繊維であるテリレンを使用しており、さらにその表面に液体ゴムをなめらかに付着させた構造となっています。この振動板は1点1点熟練工による手作業によって製造されており、ダイアフラムによる音質の偏向を排除しています。
また、これらのユニットはエンクロージャーの低周波振動による影響を避けるために独立した設計となっており、中音域の音の濁りや落ち込みを防止しています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
外観はウォルナットとホワイト仕上げの2種類のバリエーションがありました。
前面にはアルマイト仕上げが施されたシルバーアルミ板チングメタルを装備しており、取り外しが可能です。
別売でDIN規格コネクターLK9C付きのコネクションコードがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:17.5cmコーン型 中域用:5cmドーム型 高域用:1.9cmドーム型 |
周波数特性 | 35Hz~25kHz |
定格入力 | 35W |
最大入力 | 70W |
インピーダンス | 4Ω |
クロスオーバー周波数 | 500Hz、4kHz、12dB/oct |
内容積 | 8.5リットル |
外形寸法 | 幅225x高さ345x奥行180mm |
重量 | 6.4kg |
別売 | コネクションコード(3m、¥650) |