オーディオの足跡

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401Tの画像
 解説 

クロスファイアリング・システムやラジアル・エナジー・アレイ技術を採用したフロア型スピーカーシステム。

クロスファイアリング・システムを採用しています。
人は左右の耳に届く音の時間差を感じて音源の方向を認知しています。このため、左右のスピーカーからあらかじめ時間的な要素を含んだステレオ信号が再生されても、どちらかのスピーカーに寄った位置で聴くと音像がそちらに引きずられてしまいます。
この特質は遠方にあるスピーカーから到達する音のレベルを上げる事でキャンセルことができます。そこでクロスファイアリング・システムでは、音のレベルの違いを解消するため、ウーファーとトゥイーターを内側45度の角度にマウントしています。このため、リスナーが一方のスピーカー側に寄るほど遠方のスピイーカーが正面に位置することになり、音のバランスを均等に保っています。

優れた定位感とともにコンサートホールのような広がり感、奥行き感、臨場感を実現するため、ボーズ独自のラジアル・エナジー・アレイ技術を採用しています。
ラジアル・エナジー・アレイ技術はボーズの研究開発によって誕生した技術で、「間接音は直接音の後に8~80mSほど遅れて到達することが最もバランス良く、また側面からの反射音のレベルが高く、3kHz以下の周波数であることが非常に重要である」という条件を満たすよう設計がされています。
401の設計は、複数のユニットを近接して設置すると周波数帯域によって特殊なラジエーションパターンを持つトランスデューサーとして働かせることができる点に着目してされています。まず、1kHz以下の帯域では2本のウーファーが一体となり大口径ウーファーに匹敵するエネルギーを前方外側に強く放射します。そして、1kHz~3kHzの帯域ではユニットの指向性が強くなるためウーファーは別々に働くようになり、外側のウーファーが側壁に吸収される中高音エネルギーを補い、内側ウーファーとトゥイーターが内側45度に強くエネルギーを放射します。また、3kHz以上の帯域は全てトゥイーターが再生します。これによりコンサートホールの音空間を再現する理想的なラジエーションパターンを実現し、どんな位置で聴いても明確な音像定位を実現しています。

低域には16cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、デュアル駆動することでゆとりある耐入力を得ています。

高域には5.1cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
このユニットには磁性流体を充填することで優れた冷却効果を実現し、ディストーションを低減するとともに高い耐久性を実現しています。

万一の過大入力からトゥイーターユニットを保護するため、信頼性の高い熱感応式の保護回路を搭載しています。
この回路はトゥイーターへの入力を検知し、安全レベルを超えると信号電流を緩やかに制限する方式となってます。これにより、再生音をカットせずに確実なユニット保護を実現しています。

ネットワーク部には独自のデュアルフリークエンシー・ネットワークを採用しており、約1オクターブの帯域にわたってウーファーとトゥイーターの両方が再生することでクロスオーバー領域での応答の乱れや位相のズレを排除しています。

ブラック仕上げの401Bとチークブラウン仕上げの401Tの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
方式 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:16cmコーン型x2
高域用:5.1cmコーン型
インピーダンス
許容入力 100W(peak IEC)
ネットワーク デュアル・フリークエンシー・クロスオーバー
外形寸法 幅305x高さ762x奥行305mm
重量 14.3kg