オーディオの足跡

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ST-F15の画像
 解説 

新開発LSIを採用したFMステレオチューナー。

2つの新開発LSIによりコンパクト化を実現しています。
シンセサイザー用にはTC-9123Pを採用しています。このLSIは1チップに1,700の素子を配しており、PLLシンセサイザー機能を中心としてオートチューニングなどの機能を受け持っています。
コントロール用にはTC-9124Pを採用しています。このLSIは1チップに5,400の素子を配しており、メモリー機能をメインとにして、コントロールを受け持っています。また、10局のプリセットを可能にしています。

フロントエンド部にはすPLLシンセサイザー方式を採用しています。PLLシンセサイザー方式では、水晶発振器を用いた局部発振回路をPLLループに組み込むことで、正確な発振周波数を作り出しています。
ST-F15ではフロントエンド部に新開発のFETや5連バリキャップ(可変容量ダイオード)を採用しており、さらにIF(中間周波数)増幅段には新開発のICとセラミックフィルターを使用することで、特性の向上を図っています。

オートチューニングとマニュアルチューニング、プリセットチューニングの3種類の選局操作が可能です。

導電ゴム製のプッシュスイッチを採用しています。

プリセットチャンネルの数字やステレオインジケーター、シグナルインジケーターを表示するディスプレイを搭載しています。
受信周波数表示用には蛍光管を採用しており、シグナルレベルは5段階表示されます。

FM50%変調で1kHzの基準信号を出力できるエアチェック・キャリブレーターを搭載しています。

シルバーカラーのST-F15とブラックからのST-F15Kの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
型式 FMステレオチューナー
回路方式 PLL周波数チューナー
受信周波数 76.0MHz~90.0MHz
実用感度 10.8dBf/0.9μV(75Ω)
SN比 stereo:68dB
mono:72dB
歪率(1kHz、100%) stereo:0.25%
mono:0.15%
周波数特性 30Hz~15kHz +0.5 -1.5dB
イメージ妨害比 50dB
IF妨害比 80dB
キャプチャーレシオ 1.0dB
スプリアス妨害比 100dB
AM抑圧比 50dB
実効選択度 75dB(±400kHz)
ステレオ分離度 45dB(1kHz)
定格出力 600mV(400Hz、100%)
出力インピーダンス 2kΩ
使用半導体 トランジスタ:17個
FET:2個
リニアIC:2個
デジタルIC:12個
ダイオード:45個
LED:4個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 7W
外形寸法 幅257x高さ54x奥行196mm
重量 2.2kg