オーディオの足跡

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ST-450の画像
 解説 

AM/FMの2バンド・デジタル方式やAM/FMあわせて12局のプリセット機構を搭載したデジタルシンセサイザーチューナー。

TUNINGスイッチのUP/DOWN操作によって選局をするマニュアルチューニング。UP/DOWNのボタンを操作することで、FMは自動的にスキャンし放送局の周波数でストップ、AMは9kHzステップで選局できるオートチューニング。オートまたはマニュアルで選局した後に、メモリーボタンを押すことで記憶し、いつでも呼び出せるAM6局/FM6局のプリセットチューニング。
これら3種類のチューニング方法が可能です。なお、AUTOではミューティングが働き、ステレオ放送はステレオで、モノラル放送はモノラルで受信します。MANUALでは、ミューティングはOFFとなりステレオ・モノラル放送の区別なくモノラルで受信します。また、マニュアル選局した後にAUTOに切換えることでステレオ受信が可能です。

受信周波数は7セグメントのLEDでデジタル表示されます。

フロントパネルに設けられたエアチェックキャリブレーションスイッチで、デッキの録音レベル調整用信号を取出す事が可能です。
スイッチをONにすると、受信は一時ストップし、FM50%変調時と同レベルの1kHz信号が得られます。これに合わせて調整することで、入力オーバーによるクリップ(音の潰れ)や過小入力によるSN比劣化を防ぎます。

新開発の高集積度LSIにより、従来多数のICが必要だった同調部と制御部を2つのLSIでシンプル化しています。

同調部にはLSI TC-9123Pを採用しています。
このPLL用LSIは、3.3mm角のチップの中に1,700の素子を集積しており、従来のシンセサイザーシステムのプログラム分周器に超高速動作のプリスケーラーを併用して、高い周波数までシンセサイザー化を実現しています。

コントロール機能にはLSI TC-9124Pを採用しています。
このLSIはTC-9123Pより高い集積度を持っており、4.9mm角のチップに5,400の素子を集積させ、AM/FMのバンド指定やメモリー機能/メモリーの呼出し、オート/マニュアルチューニング、周波数表示の信号出力など、多くの機能を搭載しています。

局部発信回路をPLLループの一部に組み込むことで、正確な発振周波数を作り出しキープするPLL方式を採用しています。
発振周波数の精度を保証するため、水晶を採用しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
回路方式 AM/FM:PLLデジタル周波数シンセサイザー方式
選局 オートチューニング(FM)
プリセットチューニング(FM6局、AM4局ダイレクト)
<FMチューナー部>
受信周波数 76.0MHz~90.0MHz
実用感度 10.8dBf(0.9μV、75Ω)
周波数特性 20Hz~15kHz ±1dB
実効選択度 60dB(±400kHz)
歪率 mono:0.1%
stereo:0.2%
SN比 mono:72dB
stereo:68dB
キャプチャーレシオ 1.5dB
ステレオ分離度 40dB(1kHz)
定格出力 600mV(400Hz、100%)
<AMチューナー部>
受信周波数 531kHz~1602kHz
実用感度 300μV/m
実効選択度 30dB
イメージ妨害比 35dB
SN比 50dB
<総合>
電源 AC100V 50Hz/60Hz
消費電力 6W
外形寸法 幅420x高さ57x奥行292mm
重量 3.2kg