Aurex SS-730s
¥115,000(1台、1978年頃)
解説
30cmウーファーと低歪率ホーンを用いた2ウェイフロア型スピーカーシステム。
SS-730sはSS-930sと共通のホーンツィーターを採用しており、ウーファーの口径が異なる設計となっています。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーン紙には米国ホーレー社製のものを使用しており、優れた内部損失と腰の強さを得ています。
また、マグネットには140mm径のフェライト・マグネットを採用しています。
高域にはホーン型ツィーターを搭載しています。
ダイアフラムにはチタン製を採用しており、ボイスコイルはアルミリボン線をエッジワイズ巻きにして能率と耐入力特性を高めています。また、マグネットは鋳造の内磁型とすることで低歪化を図っています。
ホーン部はアルミダイカスト製のショートカットタイプとなっており、マルチパスイコライザーと大型の音響レンズで位相特性を揃え、優れた指向性を実現しています。
ネットワーク部は構成する素子に注意を払って設計されています。
ウーファー用に低歪、低直流抵抗のウーファー用フェライトコア入りコイルを採用するとともに、電力損失が少なく低歪の特殊メタライズドフィルムコンデンサーなどを使用しています。また、回路も徹底した試聴の繰り返しのなかから理想的なものを決定しています。
中高域用に連続可変式レベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーは高密度パーチクルボードを用いたバスレフ設計となっており、スリット状の仕切り板が効果的に低域のしまりにつながっています。
外観はビオラメープルの木目調仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用スピーカー | 低域用:30cmコーン型 高域用:ホーン型 |
周波数特性 | 35Hz~22kHz(SPL-10B) |
最大許容入力 | 100W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz |
レベルコントロール | 中高域、連続可変 |
外形寸法 | 幅460x高さ790x奥行460mm |
重量 | 38kg |
<ツィーター部単体仕様> | |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 60W |
出力音圧レベル | 104dB/W/m |
カットオフ周波数 | 500Hz |
ボイスコイル | 35mm径アルミリボン線エッジワイズ巻き |
マグネット | 55φ-20φ-25tアルニコリング |
磁束密度 | 12,000gauss |
振動子質量 | 0.6g ダイアフラムドーム部:0.17g ボイスコイル0.26g |
外形寸法 | 直径130φmmx奥行262mm |
重量 | 2.7kg |