Aurex SS-470S
¥35,800(1台、1975年頃)
解説
コンケーブユニットやA・D・ソリッド材を採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域にはコンケーブ型の振動板を用いた25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コンケーブ型ではセンターキャップを従来と逆のへこんだ形状とすることでキャップ自体も振動板の一部として活用しています。これによりクロスオーバー付近のあばれを少なく抑え、極端な共振峰を低減した素直な特性を確保しています。SS-470Sでは振動板素材に北米産の軽量コーンを採用しています。
また、エッジには独自のラジアルエッジを採用しています。このエッジは曲率半径の異なる二種類のカーブを持たせたΩ型形状を採用しており、エッジでの分割振動を抑えています。
中域にはコンケーブ型振動板を用いた10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
高域にはエッジサポート構造を採用した3cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
高域用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーにはプレッシャーバランス方式を採用しています。この方式は密閉型に近い効果を持っており、バッフルのポートからは可聴帯域外の不要振動だけを逃がすことで内圧のバランスを保つよう設計されています。これによって密閉型のこもりやバスレフ型のブーミーさを抑えています。
また、SS-470Sでは比重が合板の3~4倍もあるオーレックス独自のA・D・ソリッドをフロントバッフルに採用することで、箱鳴りを低減しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・プレッシャーバランス方式 ・ブックシェルフ型 |
使用スピーカー | 低域用:25cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:3cmドーム型 |
周波数特性 | 35Hz~20kHz |
最低共振周波数 | 65Hz |
最大入力 | 50W |
定格入力 | 25W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、7kHz |
レベルコントロール | 高域連続可変 |
内容積 | 36L |
外形寸法 | 幅310x高さ550x奥行303mm |
重量 | 16kg |