オーディオの足跡

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SD-9200の画像
 解説 

DVDビデオとDVDオーディオの両方に対応したフラッグシップモデルにあたるDVDビデオ/オーディオプレイヤー。

ビデオ部

ビデオDACには10bit/54MHzの高性能ビデオD/Aコンバーターを採用しています。
従来10bit/27MHzで処理していたビデオDACの演算処理能力を54MHzまで大幅に高速化することで、ゆとりのある超高速演算処理を可能にしています。また、8bitデータを10bitデータに変換してから処理するため信号劣化も抑えられています。
さらに、色差信号の帯域をアップサンプリングした4:4:4映像信号処理によって色再現性も大きく向上しています。

水平解像度540本をプログレッシブ映像方式でも得ることができる独自開発のハイ・レゾリューション・プログレッシブ映像回路を搭載しています。
従来のプログレッシブ信号変換回路(10bit/27MHz)では、その構造上から映像信号の情報損失やノイズ混入が発生していましたが、10bit/54MHzの高速演算処理能力を備えたことでプログレッシブ信号のオーバーサンプリング処理を実現し、これまでアナログフィルターだけに頼っていたプログレッシブ信号にもデジタルフィルタリングを可能にしています。これによりノイズレベルを最小限に抑え、情報損失の内映像信号変換を実現しています。

フィルムライクで滑らかな映像再現が可能なリアル・シアター・モード・プログレッシブ変換回路を採用しています。
従来の回路では、24フレーム/秒で記録されているDVDの映像ソフトなどを再生する場合、通常では3-2プルダウン処理(テレシネ変換)を行っていたため、フィールドの重なりが起こり、動きのある被写体の輪郭にギザつきが生じていました。
リアル・シアター・モード・プログレッシブ変換回路では、24フレーム映像をそのまま60枚のフレーム映像として倍速変換することにより、テレシネ変換に伴なうフィールドの重なりが発生せず、ナチュラルで滑らかな映像再現を実現しています。

水平解像度540本を可能にしたスーパー・サブ・エイリアス・フィルター内蔵ビデオエンコーダーをさらにグレードアップしています。
今回搭載された回路では、デジタルフィルターを27MHz動作から54MHz動作にすることで演算能力が倍増し、4倍オーバーサンプリングを実現することでより高品位な再生を可能にしています。

3次元DNR回路を搭載しており、マスタリングレベルで混入したノイズやオリジナルフィルムのノイズを、フレームメモリを用いて映像信号から高精度に除去しています。これによりざわつきを抑えた透明感のある映像を実現しています。

ビデオエンコーダの出力信号は、15MHzの超高域までフラットな群遅延特性を有する広帯域ユニフォームレスポンスフィルターによってクロック成分を高精度に除去しています。
さらに、±2電源動作とすることでダイレクト・カップリング構成を可能にしたスルーレート500V/μsec、ビデオ帯域100MHzの高速・広帯域のOPアンプによって出力することで、APL変動を極小に抑えた高品位なビデオ信号を実現しています。

インターレース方式およびプログレッシブ方式のそれぞれで詳細な画質調整が可能です。

D2映像出力端子やコンポーネント映像出力端子を搭載しています。

転送データ量の変化を画面で確認できるビットレートインジケーター表示機能を搭載しています。
映像データをMPEG2でDVDに圧縮記録する際には、画像の状態変化に合わせてデータ量を割り当てる可変転送レート技術が使われています。この機能では、DVDの再生時に画像ごとに刻々と変化する転送データ量の目安を数字とレベルバーによって画面に表示できます。

高画質レターボックス変換回路を搭載しています。
16:9サイズで記録されているDVDの映像を4:3サイズのテレビで再生する場合は、480本の有効走査線から成るオリジナル映像を、黒帯部分を除いて360本の360本の走査線数に変換するレターボックス変換が行われます。
この変換回路に独自開発した4タップ垂直フィルターを採用しており、上下4本のオリジナル走査線を高速演算して新たに特性の揃った走査線を生成するため、従来のレターボックス画質よりも高品質な映像が再現されます。

ディスクの状態に適応して安定再生を実現するオプティマムサーボを搭載しています。

オートポーズモードの設定により、状態に合わせて静止画表示を自動制御しています。

Sビデオ出力端子を搭載しています。

オーディオ部

DVDオーディオのハイスペックをフルサポートするため、全チャンネルのD/A変換部に従来のアドバンスド・マルチビット・デルタシグマDACをさらに改善した、米国アナログデバイセズ社との共同開発による高性能オーディオDACを採用しています。
高ジッター耐量でローノイズであるマルチビット方式と、リニアリティに優れゼロクロス歪の発生しない1ビット方式を融合し、微分直線性誤差の増加は高度な素子間誤差平均化回路によって低減しています。
これにより、全高調波歪率0.0008%以下、ダイナミックレンジ116dB以上の高い性能を獲得しています。


高品質かつ安定した音声出力を可能にする独自技術であるメガ・レゾリューション・パラレルDAC方式を採用しています。
この回路はSD-V620に採用されたアダプティブ・マルチポート・パラレルDAC方式を継承したもので、単体でも高性能なネオ・マルチビット・デルタシグマD/Aコンバーターを3機搭載し、再生するソースの内容に応じて動作モードを可変させています。
特に2チャンネル再生時には片ch当たり3機のDACをパラレルに接続して信号を平均化するため、音声信号に影響を与えずにノイズだけを効果的に低減し、オーディオ回路の性能を大幅に高めています。

聴感特性を左右する各種パーツに高品位な物を採用しています。
オーディオ回路のアナログ電源には特注の高品位電解コンデンサを採用したほか、カップリング回路には新開発のノンポーラ型コンデンサ、デジタル系には低インピーダンス特性に優れるオーディオ用電解コンデンサを投入しています。
さらに、信号系のローパスフィルターには箔型ポリプロピレン・フィルム・コンデンサと高精度金属皮膜S表面実装抵抗を採用し、ガラスエポキシ材の両面プリント基板と相まって高密度実装を行い、シグナルパスを短くしています。

ジッター特性の面で光出力よりも有利な同軸デジタル出力の特性をさらに活かすため、従来シングルエンドで構成していたバッファアンプをバランス駆動型にした高品位出力回路を採用しています。
さらに、良好な波形応答性と広帯域特性を有する新開発のトロイダル型パルストランスとの組合せによって電気的ノイズに強く高品質なデジタル信号出力を可能にしています。

電源部にはメカ系・主信号処理系とAV回路系のそれぞれに専用トランスを設けたデュアルトランス方式のスイッチング電源を採用しています。75kHz以上で高速SW動作を行ない、SW波形のリンギングを低減する制御回路を組み込むことで、従来のSWレギュレータにはないパワー感と静寂感を実現しています。

筐体構造の振動に起因する音質劣化を抑えるため、制振性の向上と高重量化を追求しています。
SD-9200では筐体シャーシを1.2mm厚の総銅メッキ鋼板で構成すると共に、高比重樹脂材に2mm厚制振鋼板を貼りあわせて低重心化したアンカーベースを底部に配置しています。さらに、異種金属結合によってより優れた励振効果を発揮するハイブリッド構造のトップ化b−あや、強化アルマイト処理を施した削り出しのハードインシュレーターを脚部に採用しています。
また、ソリッドアルミの引き抜き材をフロントパネルに採用することで外観に高品位感を出しています。

ドルビーデジタル5.1chデコーダーやDTSデコーダーを内蔵しています。

HDCDデコーダーを搭載しています。

2スピーカーで迫力のある立体音像の再現ができるスペシャライザーN-2-2デジタルバーチャルサラウンドシステムを搭載しています。

その他

テレビ画面上に表示されたバーチャルリモコンを使って操作ができるV-Remote機能を搭載しています。この機能では再生速度や再生方向のコントロール、好みの音声/字幕/アングルの選択などが行えます。

GUI機能を搭載しており、画像や音声、画面表示などの初期設定を画面を見ながら行えます。

QUICK機能を搭載しており、ディスクの再生中にリモコンのQUICKボタンを押すと、画面に再生モードのメニューを一覧表示できます。このメニューでメモリー再生、リピート再生、ランダム再生の切換え、ビットレート表示やテキスト表示のON/OFF等が行えます。

NAVI機能を搭載しています。
リモコンのNAVIボタンを押すと、画面に各機能のアイコンとディスク情報を表示するNAVI画面が起動し、アイコンを選択するだけで各機能の実行画面へ移行します。

ズーム機能を搭載しており、再生中にリモコンのズームボタンを押すだけで画面のセンター部分を最大約3.5倍まで任意の倍率で拡大再生できます。また、画面端部が欠けずに表示できる縮小再生や、リモコン操作でみたい部分を上下左右に移動したり静止画のズームアップも可能です。

オートパワーオフ機能を搭載しており、再生停止状態またはスクリーンセーバー作動状態が約20分間続くと自動的に電源が切れます。

スクリーンセーバー機能を搭載しており、DVDビデオの再生時、ポーズ状態によって静止画面が長く続くとスクリーンセーバーが自動的に作動して画面の焼き付きを防ぎます。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 DVDプレイヤー
対応規格 DVDビデオ、DVDオーディオ
音楽CD、ビデオCD、CD-R/RW(CD-DAフォーマット)
<ビデオ部>
映像処理回路(ビデオDAC) 10bit/54MHz
機能 プログレッシブ回路
3次元DNR回路
高画質レターボックス変換回路
オートポーズモード再生
ビットレート・インジケーター
<オーディオ部>
D/Aコンバーター 192kHz/24bit(全チャンネル)
SN比 120dB以上
全高調波歪率 0.0006%以下(MRPDAC時)
ダイナミックレンジ 120dB以上(MRPDAC時)
機能 DTSデコーダー
5.1chドルビーデジタルデコーダー
HDCDデコーダー
3Dサラウンド(スペシャライザーN-2-2デジタルバーチャルサラウンド)
<総合>
機能 可変ズーム再生(任意倍率での拡大・縮小)
GUI機能
Vリモート機能(バーチャルリモコン)
変速再生
CDテキスト対応
スクリーンセーバー
オートパワーオフ
FLディマー
動作確認音
端子 映像出力:1系統(ピン)
S(S1)映像出力:1系統
コンポーネント映像出力:1系統
D2映像出力:1系統
2chアナログ音声出力:LR1系統(ピン)
5.1chアナログ音声出力:1組(ピン)
デジタル音声出力(PCM/ドルビーデジタル):2系統(同軸/光)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 22W
1.6W(待機電力)
外形寸法 幅430x高さ118x奥行315mm
重量 11.0kg
付属 ワイヤレスリモコン
電源コード
映像・音声接続コード
S映像接続コード