TOSHIBA PT-490
※予約注文品
¥69,800(1973年頃)
解説
ドルビーシステムを搭載したオートリバースカセットデッキ。
正逆それぞれの録音・再生および消去のヘッドを一体化したSix in One Headを採用しています。
新開発のデュアルキャプスタンやモードセレクトスイッチを採用したオートリバースメカニズムを搭載しています。
このメカニズムはモードセレクトスイッチにより、片側巻き終わり時にオートストップするNon-Reverse、片側巻き終わり時にオートリバースするReverse、オートリバース走行を繰り返し続けるRepeatの3種類が選択できます。
カセットテープのヒスノイズを解決するため、ドルビー・ノイズリダクションシステムを搭載しています。
音楽のフォルテッシモなどではマスキングされていて気づかないヒスノイズも、プログラムがピアニッシモになると音楽のレベルとヒスノイズのレベルが接近するため、耳障りなものとなります。そこで、ドルビー・ノイズリダクションシステムでは、自動的にピアニッシモのときの録音レベルを上げておき、再生時に今度は逆にピアニッシモのレベルを下げ、見かけ上のヒスノイズとのレベル差を作っています。
これによりテープヒスを低減でき、プログラムソースのもつ音楽性をより豊かに再生できるようにしています。
メカニズムには、回転が滑らかで振動が少ないアウターローター形ヒステリシスシンクロナスモーターを採用しています。
また、ベルトには経年変化が少なく確実な伝送性をもつポリウレタン系ベルト、ホイールには大形ダブルフライホイールを採用しています。
3ポジションのテープセレクターを搭載しており、一般テープ/Hi-Fiテープ/クロームテープの性能を発揮できます。
バイアスの変動を防ぎ、安定した性能を得られる独立安定電源回路を採用しています。
プリアンプ部には、オーディオ用として特別に開発された低雑音シリコントランジスタとバイポーラ型リニアICを採用しています。
どの操作状態でもテープを巻き終わると操作ボタンが復帰するフルメカニカルオートシャットオフ機構を搭載しています。
録音・再生それぞれ独立したレベルボリュームを搭載しています。
ヘッドホンジャックを搭載しています。
テープカウンターを搭載しています。
レベルメーターには照明ランプを内蔵しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
テープスピード | 4.8cm/s |
トラック方式 | 4トラック |
録音・消去方式 | ACバイアス、AC消去 |
出力電圧 | 0~1V |
周波数特性 | 40Hz~16kHz |
歪率 | 2% |
SN比 | 54dB以上 |
ワウ・フラッター | 0.09%以下 |
入力感度 | MIC:-65dB/10kΩ Line in:-23dB/820kΩ Din:-65dB/5kΩ |
出力レベル | Line out:0~1V/10kΩ Din:0~1V/10kΩ Headphone:8Ω |
使用半導体 | IC:8個 トランジスタ:22個 ダイオード:14個 |
電源 | AC100V 50Hz/60Hz |
消費電力 | 30W |
外形寸法 | 幅425x高さ130x奥行284mm |
重量 | 7kg |