オーディオの足跡

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C-100Pの画像
 解説 

東芝が開発した光電子カートリッジ。

従来のカートリッジと発電原理が異なる光電子方式を採用しています。
この方式では、まず光源から出た光を反射板によって光束を平行化して均一にします。この光束はシャッターマスクを通してフォトトランジスタに照射されています。シャッターマスクを通ってくる光量はシャッターの動きに比例して変化するように配置されており、音溝の変位を光量の変化に変換しています。そして、フォトトランジスタに照射された光は光量に応じた電流量に変換され、これによって電気信号を得ています。
MM/MCタイプの電磁型カートリッジは発電素子の非直線性から広いリニアリティが得られませんでしたが、光電子カートリッジでは発電素子にフォトトランジスタを用いたことで広いリニアリティを確保しています。また、光電子カートリッジでは従来の方式のように針機構にマグネットやコイルなどの発電素子が付属していないため、従来のカートリッジではできなかった極めて軽量な可動部分を実現しています。
これらによって広帯域にわたって低歪率が得られ、0.65%(1kHz、50mm/sec)を実現しています。また、混変調歪率も従来のMM/MCタイプカートリッジに比べて数分の1~10分の1と小さく抑えられています。

シェル部分を含めた一体構造となっています。
接続部にはEIA規格のプラグインヘッドシェル方式を採用しています。

C-100Pは専用のイコライザーアンプSZ-1を組み合わせて使用する設計となっています。

機種の定格
型式 光電子カートリッジ
周波数特性 20Hz~40kHz
クロストーク 28dB(1kHz)
出力電圧 150mV(1kHz、50mm/sec、水平10kΩ)
チャンネルバランス ±0.5dB以内(1kHz)
コンプライアンス 12x10-6cm/dyne(100Hz)
針先 0.3x0.8mil楕円ソリッドダイヤ針
最適針圧 1.0~2.0g
自重 15g