Aurex AD-15/AD-15K
¥45,000(1978年頃)
解説
カセットデッキやテープデッキでadres(Automatic Dynamic Range Expansion
System)を利用できるアドレスユニット。
ノイズリダクションシステムとして自動ダイナミックレンジ拡大装置であるadresを採用しています。このアドレスユニットをテープデッキの入出力端子につなぎ、エンコーダーとデコーダーとして使用することで、ノイズレベルを30dB改善することが可能です。
デッキと組合わせて使用する場合、デッキの出力レベルにあわせてエンコードとデコードの入力信号レベルを合わせる必要があります。AD-15ではキャリブレーション機能を搭載しており、レベル合わせが可能です。
まず、アドレスユニットのキャリブレーションスイッチをONにし、テープデッキに-3dBのレベルで約10秒間程度録音させます。この時ユニットのファンクションはRecordに合わせておきます。
次にユニットのファンクションをPlayにし、テープデッキの出力レベル調整ツマミを最大にして録音されたキャリブレーション信号を再生します。
そして、アドレスユニットのキャリブレーションインジケーターのLEDが両方点灯するようにCAL-PLAYの半固定ボリュームをマイナスドライバーで調整します。
このシステムは、バリアブルレスポンス回路(VRA)とそれを制御するためのコントロール信号を録音するレベルセンサー、周波数特性を持たせるWeighting
Networkで構成されています。
シルバーカラーのAD-15とブラックカラーのAD-15Kの2種類のカラーバリエーションがありました。
機種の定格
型式 | アドレスユニット | ||||||
チャンネル数 | 2チャンネル(録音再生切換) | ||||||
入力インピーダンス | 50kΩ | ||||||
基準入力レベル | 150mV | ||||||
最大入力レベル | 5V | ||||||
基準出力レベル | 150mV | ||||||
負荷インピーダンス | 10kΩ以上 | ||||||
キャリブレーション信号 | 1kHz(150mV)アドレス基準レベル | ||||||
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB(エンコード・デコード時) | ||||||
歪率 | 0.15%(アドレス基準レベル、エンコード・デコード時) | ||||||
入力換算ノイズ | -100dBm以下 | ||||||
アドレス効果 |
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使用半導体 | IC:11個 トランジスタ:9個 ダイオード:13個 |
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電源 | AC100V 50Hz/60Hz | ||||||
消費電力 | 5W | ||||||
外形寸法 | 幅257x高さ54x奥行206mm | ||||||
重量 | 2.1kg |