オーディオの足跡

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SY-C15の画像
 解説 

コンパクト設計のDCコントロールアンプ。

イコライザーとトーン(フラット)アンプの2ブロック構造を採用しており、どちらもNF(負帰還)のコンデンサーを排除したDCアンプ構成となっています。

イコライザーアンプ部の初段には新開発のデュアルFET(2SK146)を採用しています。また回路構成は差動2段・全段直結OCLとなっており、出力段はSEPPで、出力インピーダンスを低くとることで負荷に対する安定度を高めています。
RIAA素子にはフィルムコンデンサーやスチロールコンデンサー、カーボン抵抗を選別して用いており、偏差±0.2dBに納めています。
電源は±2電源方式で、±32Vの電圧を加えています。また、ゲインは約34dBとなっています。

トーンアンプ部は初段にデュアルFETを用いた差動2段・全段直結回路で、出力はSEPPとなっています。イコライザーと同じく±2電源方式を採用することで、広いダイナミックレンジを確保しています。
ディフィートスイッチを入れるとNF回路のトーン素子がキャンセル状態となり、ゲインを失わずにフラットアンプとして動作します。

イコライザーダイレクトスイッチを搭載しており、トーンアンプを完全にジャンプし、イコライザー出力をそのまま出力できます。
トーンアンプのゲインは17dBなので、このゲインをキャンセルすることでミューティングスイッチとして兼用することも可能です。

アウトオフスイッチを搭載しており、音量をゼロにすることができます。

グリーンLEDによるファンクションインジケーターを搭載しています。また、電源ONの表示はボリュームの指針と兼用となっています。
LED電源は、トランスの巻線を別に設けており、基本回路に負担をかけないように設計されています。

キャビネットにはスリーピース構造を採用しており、前面と天板が一体、底面と側板が一体、背面端子板ので構成されています。材質はアルミ引き抜きで、前面5mm、それ以外は3mm厚となっています。
底背面以外にビスが見えない構造となっています。

金メッキ端子を採用しています。

シルバーカラーのSY-C15とブラックカラーのSY-C15Kの2色のカラーバリエーションがありました。

機種の定格
型式 コントロールアンプ
入力感度/インピーダンス Phono1/2:2.5mV/47kΩ
Tuner、Aux、Tape:150mV/47kΩ
出力電圧/インピーダンス Rec out:150mV/150Ω
Output:1.0V/150Ω(EQ Directで約17dBダウン)
Phono最大許容入力 300mV(RMS、1kHz)
RIAA偏差 20Hz~20kHz ±0.2dB
周波数特性(Aux) 10Hz~100kHz +0 -2dB
高調波歪率 0.01%(1kHz、1V出力時)
SN比(IHF-Aネットワーク) Phono:88dB
Aux:106dB
トーンコントロール Bass:±10dB(100Hz)
Treble:±10dB(20kHz)
サブソニックフィルター 10Hz、6dB/oct.
使用半導体 トランジスタ:25個
ダイオード:8個
FET:6個
LED:7個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 10W
外形寸法 幅257x高さ54x奥行208mm
重量 2.7kg