オーディオの足跡

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PE-500の画像
 解説 

アナログディスク再生の技術を凝縮したフォノイコライザーアンプ。

PE-500にはMM入力のみのモデルとMM/MC両対応のモデルの2種類のバリエーションがありました。

シンプルで安定度の高いNF型イコライザーアンプを実現するため、広帯域・高スルーレートのデュアルFET入力差動増幅回路による高集積ICを採用しており、ハイスピード化を図りながら忠実なRIAA補償特性を実現しています。
また、回路構成を徹底して検討しており、素子同士の接続方法を検討すると共に給電方式やアースコンストラクションを見直すことで高S/Nを実現しています。
イコライザの増幅ゲインはデジタル機器とのバランスを考慮して42dBに設定しています。

フロントパネルをはじめとするメインシャーシには非磁性体のアルミ材を採用しており、磁性歪を排除しています。
また、回路基板には高品質なガラスエポキシを用いているほか、厳選したハイグレードな音質対策部品を用いてることでよりフラットな週明h数特性を実現しています。
さらに入出力端子には黄銅を削り出したRCAコネクターを使用しており、金メッキを施すことで信頼性を高めるとともに絶縁端子板を設けて歪と伝送ロスの防止を図っています。

電源部には高効率・高エネルギーの電源トランスを開発して搭載しています。
また、このトランスをメインシャーシから分離し、銅メッキを施した電磁シールドケースに収納することでアンプ部への漏洩磁束の影響を排除しています。
さらに厳格な電源の極性管理を実施しており、ACケーブルにも吟味した高純度の銅線を採用することでフォノイコライザーアンプの特性を引き出しています。

可聴帯域外の超低域成分を制限するため、急峻なスロープ特性を持つサブソニックフィルターを内蔵しています。

入力の切換を信号レベルの低い入力側ではなく出力側で行っています。これにより伝送ロスを抑えています。

PE-500 MM/MCには厳選したコア材と高度な巻線技術を用いたMCカートリッジ用の昇圧トランスを搭載しています。
この昇圧トランスはローインピーダンス(2~10Ω)、ハイインピーダンス(10Ω~40Ω)専用の独立巻線を用いているため、いずれのカートリッジにも接続が可能ですが、音質劣化を避けるため切換スイッチは設けずに2系統の入力を備えることで対応しています。
また、クロストークを抑えるためトランスを左右独立させるとともに銅メッキのシールドケースに内蔵して外部からの電磁的な誘導を排除しています。

機種の定格
型式 フォノイコライザーアンプ
入力感度 2.5mV/47kΩ(1kHz)
RIAA偏差 20Hz~20kHz ±0.5dB以内
利得 42dB(1kHz、MM)
59dB(1kHz、MC High/40Ω)
66dB(1kHz、MC Low/4Ω)
S/N比 MM:100dB
MC:90dB
出力インピーダンス 100Ω(Normal)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法 幅220x高さ80x奥行260mm
重量 MM/MC:約2.8kg
MM:約2.5kg