オーディオの足跡

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SCM50Aの画像
 解説 

SCM100Aと同様に、エレクトロニック・クロスオーバーと3チャンネルパワーアンプをビルトインしたスピーカーシステム。

低域には24cmコーン型ウーファーであるSB75-234を搭載しています。
75mm径アルミボビンにエッジワイズ巻銅リボンのボイスコイルを採用しており、ハイパワー入力に対しても一様な磁束の中に置かれるよう設計することで、均一なリニアリティと制動力を得ています。

中域には7.5cmソフトドーム型ミッドレンジであるSM75-150を搭載しています。
このユニットは、通常のウーファーほどあるギャップ長5mmの磁気回路に、巻幅3.5mmのエッジワイズ巻銅リボン・ボイスコイルを収めています。コイルの直径はドーム径と同じ75mmで、ダブルサスペンション機構と相まって、一般的なミッドレンジに比べ少なくとも10倍のパワーに耐え、きわめて広くなめらかな指向性を持っています。

高域には2cmソフトドーム型トゥイーターであるSH25-100を搭載しています。

エレクトロニッククロスオーバーと、ウーファー/ミッドレンジ/トゥイーターそれぞれ専用のパワーアンプを内蔵しています。
パワーデバイスには高リニアリティでクロスオーバー歪の少ないMOS FET素子を起用し、各ユニットにマッチする出力を供給しています。
また、過大入力に対する安全性を高めるため、ATC独自の高速応答ゲインリダクション回路とハイフリケンシー部のサーマルプロテクション・リミッターによって対処しています。これらの回路はセンサーとしてだけ動作し、信号伝送の妨げになるのを防いでいます。

クロスオーバーは12dB/octのアクティブタイプを採用しており、位相補正機能をもち、クロスオーバーポイントでの周波数レスポンスをリスニング環境に応じて調整できます。
また、ミッドレンジとハイのレベルコントロールを搭載しており、入力端子にはバランスタイプを採用しています。

エンクロージャーはMDF材を用いた内容積50Lのバスレフ型となっています。
表面は天然木合板で仕上げられ、サテンラッカーでシールした後、ワックスがけされています。
フロントバッフルは、プロユースとしてのメンテナンスを考慮し着脱が可能となっています。

出荷前の最終調整がステレオペアで厳重に行われています。

外装仕上げは4種類がありました。
アンプ部はヒートシンクのサイズがカタログによって異なっていました。何種類かバリエーションがあるかもしれません。

機種の定格
方式 アンプ内蔵・3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:24cmコーン型(SB75-234)
中域用:7.5cmドーム型(SM75-150)
高域用:2cmドーム型(SH25-100)
周波数特性 40Hz~20kHz -6dB
最大入力 200W(連続)
300W(ピーク)
出力音圧レベル 85dB/W/m
クロスオーバー周波数 380Hz、3.8kHz
入力端子 3pin XLR(male、1G、2-、3+)
入力感度/インピーダンス 1V/10kΩ以上
内蔵アンプ出力 Bass:200W
Mid:100W
High:50W
レベルコントロール Mid/High:±3dB
外形寸法 幅304x高さ716x奥行397mm
重量 58kg