ALTEC LANSING 9860A
※発売時期不明
価格不明(1975年頃)
解説
リスニングルームの音響特性を改善するために開発されたアクティブイコライザー。
9860Aはプロフェッショナル用として開発された機種で、1/3オクターブという狭いバンド幅を持つシャープな肩特性のアクティブフィルターを26個搭載しています。
機種の定格
型式 | アクティブイコライザー |
形式 | 1/3オクターブ幅を持つ26個のアクティブフィルター使用 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB |
入力レベル | +18dBm(最大) |
出力レベル | +15dBm |
歪率 | THD0.5%以下 |
ノイズレベル | -67dB以下 |
コントロール範囲 | 40Hz~125kHzを1/3オクターブに分割し26個のスライドフィルターで構成 各フィルターは15dBまでコントロール可能 |
ハイパス | OFF、40Hz、80Hz、160Hz 18dB/oct |
ローパス | OFF、6kHz、12.5kHz、16kHz 18dB/oct |
電源 | AC120V/240V、50Hz/60Hz DC24V/28V |
消費電力 | 35W |
外形寸法 | 幅483x高さ133x奥行203mm |
重量 | 7.7kg |
アコースタ・ボイシングのブロックダイアグラム
ジェネレーターによってピンクノイズを発生させ、アコースタ・ボイシングを含めたサウンド・システムを通過して出た音をリスニング・ポイントで校正されたマイクロフォンで拾い、周波数分析装置(8050A)で読みながらアコースタ・ボイシングを調節します。これにより優れたレスポンスを得ることができます。図1のように音響特性のピークによるフィードバックによってハウリングが起きてしまうため、斜線部分の音響利得が削り取られてしまいます。
図2はアコースタ・ボイシングによって電気的な補正をかけたもので、点線で示したレスポンスが得られる上に音響利得が大きくとれます。