AKAI X-330D
¥127,900(1960年代後半頃?)
解説
プログラムマインダーなどの機能を搭載したステレオテープデッキ。
ヘッドには、アカイが世界で初めて実用化に成功したクロスフィールドヘッドを搭載しています。
クロスフィールド方式では、信号電流は録音ヘッドに、バイアス電流は外側のバイアス専用ヘッドに加えられるようにしてあり、これらのヘッドは相対的にずらされた既定の空間位置にあるため、バイアスを加えてもテープ上に記録される信号はバイアス磁界の悪影響を受けずに録音されます。
キャプスタンドライブ用にヒステリシスシンクロナス3スピードモーターを搭載しており、テープスピードセレクターでテープスピードをセットするだけで、テープスピードを変更できます。
プログラムマインダーを搭載しており、再生の際に使用すると、選択した2点間を正方向及び逆方向に自動的に再生します。
これにより、ストップボタンを押すため繰り返しの自動再生を行うことができます。
使用するテープの途中にセンシングテープを挿入しておくと、テープが走行している際にセンシングピンに触れると、自動的に逆回転します。
これを利用することで永久リバース再生も可能です。
手動リバース操作が可能です。
テープの走行停止を完璧に行うため、電磁ブレーキを搭載しています。
5型リールから10型リールまで使用可能です。
別売りでワイヤードリモコンがありました。
機種の定格
型式 | テープデッキ | ||||
テープ速度 | 4.75cm/s(1-7/8inch/s) 9.5cm/s(3-3/4inch/s) 19cm/s(7-1/2inch/s) |
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ワウフラッター (再生時) |
0.04%RMS以下(19cm/s) 0.07%RMS以下(9.5cm/s) 0.15%RMS以下(4.75cm/s) |
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周波数特性 |
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全高調波歪率 | 1.5%以下(1kHz、0VU、19cm/s) | ||||
SN比 | 50dB以上 | ||||
入力レベル | Mic:0.5mV以上 Line:50mV以上 DIN:10mV以上 |
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出力レベル | Line:0VU(1.23V最大) DIN:0.4V最大 |
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録音(再生)補償特性 | NARTB特性(Standard、Low Noise Tape 共) | ||||
録音バイアス周波数 | 100kHz | ||||
録音レベル指示 | VUメーターx2 | ||||
録音方式 | 4トラックステレオ/モノラル、クロスフィールドバイアス方式(特許 第451906号) | ||||
早送り、巻戻し方式 | 各75秒(370mテープ、50Hz) 各60秒(370mテープ、60Hz) |
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使用リール | 10型、7型、5型リール | ||||
ヘッド | 消去、再生、録音、バイアス:クロスフィールドヘッド方式 | ||||
モーター | ヒステリシスシンクロナス3スピードモーターx1 6極アウターローターモーターx2 |
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使用半導体 | トランジスタ:11個 ダイオード:2個 リクティファイアー:2個 |
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電源電圧 | AC100V~240V間で6段階切換、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 150W | ||||
外形寸法 | 幅436x高さ375x奥行238mm | ||||
重量 | 21.5kg | ||||
付属 | 7号オートマチック金属リール コネクションコード テープクリーナー パッドx2 シリコンオイル スペアフューズx2 センシングテープ |
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別売 | リモートコントローラー RC-20 |