AKAI X-360D
¥140,000(1968年頃)
解説
電磁ブレーキやクロスフィールドヘッドなどの技術を投入したプロフェッショナル用ステレオテープデッキ。
X-360Dは、X-360からメインアンプブロックと内蔵スピーカーを排除した構成を採用しています。
ヘッド部にはクロスフィールドヘッドを採用しています。
この方式では信号電流は録音ヘッドに、バイアス電流は外側のバイアス専用ヘッドに加えられるようにしてあります。そしてこれらのヘッドは相対的にずらされた規定の空間位置にあるため、バイアスを加えてもテープ上に記録される信号はバイアス磁界の悪影響を受けずに録音され、より忠実な録音を実現しています。
メカニズム部には3モーター構成を採用しています。
キャプスタンドライブ用にはヒステリシスシンクロナス3モーターを使用しており、セレクターボタンを押すだけでワンタッチ切替が可能です。
オートマチックダストマインダーを搭載しています。
肉眼でヘッドの汚れを調べる必要がなく、ランプが点灯した時点でヘッドを清掃すれば良い設計となっています。
オートマチックボリュームコントロール(Comput-O-Matic)を搭載しています。
セットボタンを押すだけであとは自動的に動作を行うため、VUメーターを見ながらボリュームコントロールを手に調整して録音を行う必要がありません。
オートマチックリバース機能を搭載しており、再生時のリバースを自動的に行います。
センシングテープによるリバースにも対応しています。
ソリッドステート構成のプリアンプ部を内蔵しています。
早送り、巻戻し時に動作するテープリフターを搭載しています。
電磁ブレーキを搭載しており、テープの走行停止を完璧に行うため、テープが伸びたりたるんだりせずに止まります。
オートマチックストップやオートマチックシャットオフ機能を搭載しています。
オートマチックピンチローラーレリース機能を搭載しています。
トーンコントロール機能を搭載しています。
リセットボタン付きの4桁テープカウンターを搭載しています。
リモートコントロールジャックを搭載しています。
外観はウォルナット仕上げが施されています。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
テープ速度 | 4.75cm/s(1-7/8inch/s) 9.5cm/s(3-3/4inch/s) 19cm/s(7-1/2inch/s) 38cm/s(15inch/s、付属アダプター使用で可能) |
ワウフラッター | 0.04%RMS以下(19cm/s) 0.07%RMS以下(9.5cm/s) 0.15%RMS以下(4.75cm/s) |
周波数特性 | 30Hz~18kHz ±3dB(9.5cm/s) |
全高調波歪率 | 1.5%以下(1kHz、0VU、19cm/s) |
SN比 | 50dB以上 |
入力レベル | Mic:0.5mV以上 Line:50mV以上 DIN(Low):5mV以上 DIN(High):50mV以上 |
出力レベル | Line:1.23V(0VU) DIN:0.4V |
録音(再生)補償特性 | NARTB特性 |
録音バイアス周波数 | 100kHz |
録音レベル指示 | VUメーターx2 |
録音方式 | 4トラックステレオ/モノラル、クロスフィールドバイアス方式(特許 第451906号) |
早送り、巻戻し方式 | 各75秒(370mテープ、50Hz) 各60秒(370mテープ、60Hz) |
使用リール | 7型リール |
ヘッド | 消去、再生、録音、バイアス:クロスフィールドヘッド方式 |
モーター | ヒステリシスシンクロナス3スピードモーターx1 6極アウターローターモーターx2 |
使用半導体 | トランジスタ:44個 |
電源電圧 | AC100V~240V間で6段階切換、50Hz/60Hz |
消費電力 | 70~150VA |
外形寸法 | 幅406x高さ444x奥行254mm |
重量 | 25kg |
付属 | 7型デモンストレーションテープx1 38cm/s用アダプターキットx1 テープクリーナー用パッドx2 シリコンオイルx1 スペアヒューズx1 |