AKAI X-355/X-355D
X-355:¥170,000(1964年頃?)
X-355D:¥135,000(1964年頃?)
解説
クロスフィールドヘッドを採用したステレオテープレコーダー。
ヘッド部にはクロスフィールドヘッドを採用しています。
このヘッドでは信号電流は録音ヘッド、バイアス電流は外側のバイアス専用ヘッドに加えられるようにしており、これらのヘッドを相対的にずらした既定の空間位置に設置しています。これによりバイアスを加えてもテープ上に記録された信号はバイアス磁界の悪影響を受けません。
メカニズム部ではキャプスタン用にヒステリシスシンクロナスモーターを採用し、早送りと巻戻しにはインダクションもーt-あを採用しています。
アンプ部にはオールトランジスタ構成のソリッドステートアンプを採用しています。
また、カードシステムによるアンプ配列を採用しています。
ダイヤル及びピン方式のオートマチックリバース機能を搭載しています。
オートマチックリピートやオートマチックストップ、オートマチックシャットオフなどの機能を搭載しています。
サウンドオンサウンドやサウンドウィズサウンド、サウンドオーバーサウンドなどが可能です。
エコー装置を搭載しています。
FMマルチプレックス放送の録音に対応しています。
録音モニター機能を搭載しています。
リモートコントロールが可能です。
二重安定装置によってワウフラッターを除去しています。
テープリフターを搭載しています。
水平、垂直のどちらでも使用できます。
X-355とX-355Dの2種類のバリエーションがありました。
X-355DではX-355からメインアンプブロック及び内蔵スピーカーを排除した構成を採用しています。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
テープ速度 | 9.5cm/s、19cm/s 38cm/s(アダプター使用) |
ワウフラッター(再生のみ) | 0.08%RMS以下(19cm/s) 0.14%RMS以下(9.5cm/s) |
テープ速度偏差 | 各テープ速度とも±0.3% |
周波数特性 | 30Hz~24kHz ±3dB(19cm/s) 30Hz~18kHz ±3dB(9.5cm/s) |
全高調波歪率 | 4.0%以下(10W、1kHz、0VU) |
S/N比 | 47dB以上(正方向) 45dB以上(逆方向) |
クロストーク | mono:-82dB以下 stereo:-45dB以下 |
入力レベル | Mic:0.5mV以上 Line:50mV以上 |
出力 | ミュージックパワー:25W+25W 無歪出力:20W+20W |
録音バイアス周波数 | 90kHz |
録音レベル指示 | VUメーターx2 |
録音方式 | 4トラックステレオ/モノラル、クロスフィールドバイアス方式(特許 第451906号) |
早送り、巻戻し方式 | 各45秒(370mテープ、50Hz) 各36秒(370mテープ、60Hz) |
最大使用リール | 10型リール |
ヘッド | 録音ヘッド:4トラックステレオ/モノラル(ローインピーダンス 135Ω(1kHz)) バイアスヘッド:4トラックステレオ(ローインピーダンス 750Ω(90kHz)) 再生ヘッド:4トラックステレオ/モノラル(ローインピーダンス 1000Ω(1kHz))自動上下装置付き 消去ヘッド:4トラックステレオ(ローインピーダンス 750Ω(90kHz)) |
モーター | キャプスタン用:ヒステリシスシンクロナス2スピードモーター 早送り・巻戻し用:4極インダクションモーターx2 |
スピーカー | 16cmコーン型x2 |
使用半導体 | トランジスタ:26個 リクティファイアー:3個 ダイオード:3個 |
電源電圧 | AC100V~240V間で6段階切換、50Hz/60Hz |
消費電力 | 60VA~170VA |
外形寸法 | 幅440x高さ407x奥行310mm |
重量 | 28.5kg |
付属 | 7号デモンストレーションテープx1 7号オートマチックリールx1 リールアダプターx2 15inchアダプター スペアヒューズ(1A)x2 |
別売 | 10 1/2inchリールアダプター EA-10(¥6,500) リモートコントロール RC-11(¥5,000) ダイナミックマイクロホン DM-13(¥3,800) コンデンサーマイクロホン CM-15(¥70,000) |