AKAI X-150D
¥59,500(1967年発売)
解説
クロスフィールドヘッドを採用したテープデッキ。
クロスフィールドヘッドは、アカイが初めて実用化に成功したヘッドで、信号電流は録音ヘッドに、バイアス電流は外側のバイアス専用ヘッドに加えられるようにしており、これらのヘッドは相対的にずらされた既定の空間位置にあるため、バイアスを加えてもテープ上に記録される信号はバイアス磁界の悪影響をうけず、忠実な録音を可能としています。
モーターにはヒステリシスシンクロナス2スピードモーターを採用しています。
また、アンプ部はオールシリコントランジスタソリッドステートプリアンプを採用しています。
操作の確実さと堅牢さを考慮し、2レバー方式を採用しています。
トラックセレクターツマミによりステレオ及びモノラルの切換えが可能です。
ユニバーサル方式の電源電圧選定装置を搭載しており、50Hz/60Hz両用でAC100V~240Vの間で自由に電圧を変更可能です。
オートマチックシャットオフ、一時停止レバー、テープクリーナー、各テープスピード用イコライザー、DINジャック、ステレオヘッドホンジャック、リセットボタン付3桁テープカウンター、VUメーターを搭載しています。
アダプター使用により38cm/sにも対応します。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
テープ速度 | 4.75cm/s(1-7/8inch/s) 9.5cm/s(3-3/4inch/s) 19cm/s(7-1/2inch/s) 38cm/s(15inch/s、アダプター使用時) |
ワウフラッター (再生時) |
0.15%RMS以下(19cm/s) 0.25%RMS以下(9.5cm/s) 0.35%RMS以下(4.75cm/s) |
周波数特性 | 19cm/s:30Hz~23kHz ±3dB 9.5cm/s:30Hz~18kHz ±3dB 4.75cm/s:30Hz~9kHz ±3dB |
全高調波歪率 | 2%以下(1kHz、0VU) |
SN比 | 50dB以上 |
入力レベル | Mic(ジャック):0.5mV以上 Line(ジャック):60mV以上 |
出力レベル | 0VU(1.23V RMS) |
録音(再生)補償特性 | NARTB特性 |
録音バイアス周波数 | 60kHz |
録音レベル指示 | VUメーターx2 |
録音方式 | 4トラックステレオ/モノラル、クロスフィールドバイアス方式(特許 第451906号) |
早送り、巻戻し方式 | 各90秒(370mテープ、50Hz) 各75秒(370mテープ、60Hz) |
録音時間 | mono:8時間(370mテープ、4.75cm/s) stereo:4時間(370mテープ、4.75cm/s) |
ヘッド | 録音/再生ヘッド:4トラック ステレオ/モノラル(ローインピーダンス、1kHz、1kΩ) バイアスヘッド:4トラック ステレオ(ローインピーダンス、60kHz、500Ω) 消去ヘッド:4トラック ステレオ(ローインピーダンス、60kHz、300Ω) |
モーター | ヒステリシスシンクロナス2スピードモーター |
使用半導体 | トランジスタ:11個 ダイオード:2個 リクティファイアー:2個 |
電源電圧 | AC100V~240V間で6段階切換、50Hz/60Hz |
消費電力 | 55VA |
外形寸法 | 幅340x高さ340x奥行230mm |
重量 | 14kg |
付属 | ピンプラグ付5Pコードx1 シリコンオイルx1 フェルトパッドx2 スペアフューズx1 |