オーディオの足跡

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M-10の画像
 解説 

クロスフィールドヘッドや3モーター構成などを採用したオートリバースステレオテープレコーダー。

ヘッド部にはクロスフィールドヘッドを採用しています。
クロスフィールド方式では、信号電流は録音ヘッドに、バイアス電流は外側のバイアス専用ヘッドに加えられるに設計されており、これらのヘッドは相対的にずらされた既定の空間位置にあります。これにより、バイアスを加えてテープ上に記録される信号はバイアス磁界の悪影響を受けずに録音でき、いったん録音した信号が幅の広いバイアス磁界の影響を受けて消されたり弱められたりするのを防いでいます。
また、シールドヘッドにはS/N比を改善しています。

センシングテープによる再生リバース機能を搭載しています。
使用するテープの中にセンシングテープを挿入しておいて再生すると、センシングピンにテープが触れた時に自動的に逆回転します。これを利用することで、A-B間のリピート再生も可能です。
また、リバースボタンによる手動リバース機能も搭載しています。

キャプスタンドライブ用モーターにはヒステリシスシンクロナス3スピードモーターを採用しています。
また、リール用には6極アウターローターモーターを2個採用しています。

オートマチックストップ、オートマチックシャットオフを搭載しています。
テープが完全に巻き取られたり切れている部分に来ると、自動的にオートマチックシャットオフレバーが落ちてテープが自動的に止まります。この際に、オートマチックストップではメカニズムの動作だけを停止させ、オートマチックシャットオフでは電源も一緒に切れます。
また、オートマチックピンチローラーリリース機構を搭載しており、オートマチックストップやオートマチックシャットオフの際に、ピンチローラーはキャプスタンシャフトから自動的に離れるよう設計されています。これにより、ピンチローラーがキャプスタンシャフトに密着したままで、ゴムが磨耗したりシャフトが変形するのを防いでいます。

オートマチックレバーリリース機構を搭載しており、テープが完全に巻き取られると同時にオートマチックシャットオフレバーが落ちて自動的に早送り/巻戻しツマミがストップ位置に戻ります。

IC2個を用いたアンプ回路を搭載しています。

トラックセレクターによってステレオ及びモノラルの切換えが可能です。

トーンコントロールを搭載しています。

リセットボタン付きの4桁テープカウンターを搭載しています。

VUメーターを搭載しています。

ユニバーサル電源電圧切替え装置を搭載しており、AC100V~240Vの間で自由に変更できます。

水平・垂直使用が可能です。

スピーカー部には10cmx15cmのコーン型スピーカーユニットを2個搭載しています。

レザーケースとウッドケースの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
型式 テープレコーダー
テープ速度 4.75cm/s、9.5cm/s、19cm/s
ワウ・フラッター 0.08%RMS以下(19cm/s)
0.12%RMS以下(9.5cm/s)
0.20%RMS以下(4.75cm/s)
周波数特性 30Hz~26kHz ±3dB(19cm/s)
30Hz~19kHz ±3dB(9.5cm/s)
30Hz~9kHz ±3dB(4.75cm/s)
S/N比 50dB以上
全高調波歪率 2%以下(1kHz、0VU時)
入力レベル Micジャック:0.5mV以上
Lineジャック:50mV以上
DINジャック:5mV以上(Low)
        50mV以上(High)
ミュージックパワー 20W+20W
無歪出力 15W+15W
録音(再生)補償特性 NAB特性
録音バイアス周波数 100kHz
録音レベル指示 VUメーターx2
録音方式 4トラック、ステレオ/モノラル、クロスフィールドバイアス方式
早送り・巻戻し時間 各75秒(370mテープ、50Hz)
各60秒(370mテープ、60Hz)
最大使用リール 7号リール
ヘッド クロスフィールドヘッド方式消去、録再ヘッド
モーター ヒステリシス・シンクロナス3スピードモーターx1
6極アウターローターモーターx2
スピーカー 10cmx15cmコーン型x2
使用半導体 トランジスタ:22個
IC:2個
電源 AC100V~240V間で6段階に切換え可能、50Hz/60Hz
消費電力 165W
外形寸法 幅350x高さ474x奥行242mm
重量 22kg
付属 7号デモンストレーションテープx1
7号空リールx1
マイクロホンx2
センシングテープx1
スペアヒューズx2