オーディオの足跡

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GXC-65Dの画像
 解説 

GX(グラス&クリスタルフェライト)ヘッドやA.D.R.、ドルビーシステムを搭載したステレオカセットデッキ。
GXC-65Dはカセットデッキで、GXC-65はGXC-65Dにスピーカー等を搭載したテープレコーダーとなります。

ヘッドにはアカイ独自のGXヘッドを搭載しています。
これは、世界で初めてコア材に単結晶フェライトを、支持体にガラスを使用したヘッドで、ヘッド全体をガラスでカバーすることで埃やゴミの付着がなく、しかも耐摩耗性に優れているためヘッドタッチも最良の状態に維持できてドロップアウトやフェードアウトも生じないないため、ダイナミックレンジやSN比を改善しています。
さらに、コア材やガラスの性質上の利点から少量のバイアス電流を流す事だけで足りるため、ヘッドのギャップスペースも浅くとれて鋭いフォーカス状のバイアスが理想的に取られるため高域の減衰がありません。

A.D.R.(Automatic Distortion Reduction)システムを搭載しており、入力信号のレベルによって録音イコライザーを自動的に変化させてテープのダイナミックレンジに合わせて録音するため、高域のリニアリティの良い部分での録音が可能になり、先の歪や減磁作用による記録信号の減少などがなくなるため、よりクリアな音質が実現されます。

ノイズリダクションシステムとして、ドルビーシステムを搭載しています。
ドルビーシステムはテープに録音する際に、入力信号がある一定レベルより低い音域のみの場合や全体の音量が小さく雑音が目立つ様な時に、自動的に音量を上げて全体の音量差を圧縮させます。そして再生時には自動的に増強された量だけ減衰し、元通りのバランスに戻すことで、戻した量だけ雑音を少なく抑えます。

独自の新機構であるInvert-O-Matic(自動反転)方式を搭載しています。
この機構は、ボタンを押すだけで自動的にレコーダー内部でカセットを反転させることが可能で、カセットをセットしなおす手間を省略できます。

オートリバースボタンを搭載しており、オートリバース録音・再生が可能です。
再生時はストップボタンを押すまで再生し続ける連続再生が可能です。また、録音時には1回のオートリバース(A面→B面)のみで自動的に停止の状態になり、重複録音の心配がありません。

モーターにはヒステリシスシンクロナスモーターを搭載しています。
このモーターは回転ムラが少なく、起動トルクが強く、耐久性に富むなどの特徴を持っています。

VUメーターを搭載しています。

クロームテープの特性を生かすため、バイアスと周波数補償量をかえるテープ切換スイッチを搭載しています。

機種の定格
型式 ステレオカセットデッキ
トラック方式 4トラック2チャンネルステレオ方式
テープスピード 4.8cm/s
ワウ・フラッター 0.12%WRMS以下
周波数特性 クロームテープ使用:30Hz~18000Hz
ローノイズテープ使用:30Hz~16000Hz
歪率 2%以下(1kHz、0VU)
出力(GXC-65のみ) ミュージックパワー:12W(6W/6W、8Ω)
連続定格出力:10W(5W/5W、8Ω)
S/N 50dB以上
ドルビーon:58dB
消去率 70dB以上
ヘッド GX録再ヘッドx1
消去ヘッドx1
モーター ヒステリシスシンクロナスモーターx1
早送り/巻戻し時間 65秒以内(C-60型カセットテープ使用)
録音時間 2時間ステレオ録音(C-120型カセットテープ使用)
出力ジャック Line:0.775V(0VU)/(最適負荷インピーダンス:20kΩ以上)
ヘッドホン:30mV/8Ω
スピーカー:6W/8Ω(各、GXC-65のみ)
入力ジャック マイクロホン:0.2mV/4.7kΩ
ライン:50mV/200kΩ
DINジャック 0.4V/5mV
使用半導体 トランジスタ:28個(GXC-65:36個)
FET:2個
リニアIC:2個
ダイオード:31個(GXC-65:35個)
電源電圧 AC100V~240V、50Hz/60Hz
消費電力 GXC-65D:20W
GXC-65:50W
外形寸法 幅415x高さ180x奥行290mm
重量 GXC-65D:9.2kg
GXC-65:10.1kg
付属
GXC-65D: カセットデモンストレーションテープx1
コネクションコードx2
スペアフューズx1セット
GXC-65: マイクロホンx2
カセットデモンストレーションテープx1
スペアフューズx1セット