オーディオの足跡

AKAIの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

GX-F51の画像
 解説 

ツインフィールド・スーパーGXヘッドなどのアカイ独自の技術を投入したステレオカセットデッキ。

ヘッドには、一つのヘッドハウジングに録音専用ギャップ(4μ)と再生専用ギャップ(1μ)をいもつアカイ独自のツインフィールド・スーパーGXヘッドを採用しています。
コアにはHigh Bs、High μを誇るクリスタルフェライトを用い、メタルテープへの対応も実現しています。

キャプスタン駆動用には、高い回転精度、低ワウ・フラッター、ハイトルクのFGサーボDDモーターを使用しており、ダイレクトドライブの安定性をFGサーボによる制御で確実なものとしています。
さらに、リール駆動用モーターにはハイトルクDCモーターを採用しており、伝達効率の高いシンプルなリールドライブ機構と相まって、駆動系のクオリティをより充実させています。

メカニズムには、新機構のメカニズムであるクイック&クワイエットメカニズムを搭載しています。
各モードの設定を、マイコン制御の専用モーターが行うコンパクトなシステムコントロールメカニズムで、これによってメカノイズを低減しています。さらに、ストップ状態でもヘッドブロックは従来のポーズ位置までリフトアップされているため、プレイ動作の立ち上がりも速く、耐久性にも優れています。

録再アンプおよびマイクアンプを、+−2電源方式によるDCアンプ構成としており、厳選されたデバイスを用いることで諸特性を改善しています。

ダイレクトリードインシステムを搭載しており、イジェクトされた状態でカセットハーフをセットすれば、希望のオペレーションボタンを押すだけで、自動的にローディングし、テープのたるみを除去して指示された動作に入ります。
また、イジェクト機構もマイコン制御のパワードライブ方式で、プレイ中でもイジェクトボタンを押せば自動的にイジェクトします。

カセットハーフをローディングするだけで、テープポジションを自動的に検出するオートテープセレクター気候を搭載しています。
検出と同時にバイアスとイコライザーがアカイのリファレンス値に設定され、録音ミスを防ぎます。

メーターには2色12セグメントのFLバーメーターを搭載しています。
テープポジション表示をメーター上にも設けており、テープポジションに応じて最大録音入力レベルのワーニングゾーンを示すなど、レベル設定を容易にしています。

レック・キャンセル機構を搭載しており、CMを録音したり録音タイミングを誤った時に、ワンタッチで録音を中止し、曲間まで巻戻し、4秒間の無音録音をしたのち録音スタンバイにすることが可能です。
また、次の曲から曲の頭を10秒ずつスキップ再生して聴きたい曲が探せるイントロスキャンや、ワンタッチで自動的に前後の曲の頭を呼び出すIPLS(自動頭出し)機構、カウンター0000位置まで巻戻し自動的にプレイを始めるメモリーオートプレイ機構を搭載しています。

ノイズリダクションシステムとして、従来のドルビーBタイプに加えCタイプを搭載しています。

オートコンピューターチューニングシステムを搭載しています。
使用するテープに最適のチューニングを自動的に行い、テープ特性を引き出しており、バイアス設定はRchでレベル検出を行い、1ステップ2.5%ずつ8つのステップで順次バイアスを変化させ、1kHz・10kHzを1組にして同レベルの録音を行い、1kHzと10kHzのレベルが一致したところを最適バイアス値としています。
また、録音感度レベルの設定も1kHz信号を1dBステップで8ステップに分けて録音し、1kHzの基準レベルと一致するレベルに設定します。
チューニング時間は約25秒で、終了と同時に巻戻し、録音スタンバイとなり、どのテープに対してもフラットな周波数特性で録音が可能となります。また、チューニング動作はチューニング専用のマイコンがコントロールし、一度チューニングしたデータは、テープポジションごと1つずつメモリー可能で、次に同じブランドの同種のテープを使用するときにチューニングしなおす手間が省けます。
また、チューニングレックポジションを装置しており、タイマー録音時もオートテープチューニングをしてから録音に入るため、クオリティの高い留守録が行えます。

オートフェーダーを搭載しており、録音モード時にワンタッチでフェードイン・フェードアウトが可能です。
録音スタンバイ状態でこのボタンを押せば、設定した録音レベルまで自動的にフェードインし、録音を開始します。また、逆に録音中に押せば、自動的にフェードアウトし、無音録音部分をつくり、録音スタンバイとなります。

タイマースタート機構を搭載しており、別売りのタイマーを接続することで、留守録や目覚まし再生が可能です。
また、別売りのリモートコントロールユニットを使用することで、離れた場所から操作が可能です。

機種の定格
型式 ステレオカセットデッキ
ワウ・フラッター 0.035%WRMS(JIS)
±0.06%WPeak(EIAJ)
周波数特性 20Hz~17kHz ±3dB(ノーマルテープ)
20Hz~18kHz ±3dB(CrO2テープ)
20Hz~19kHz ±3dB(メタルテープ)
歪率(1kHz、0VU) 0.8%(メタルテープ)
SN比(メタルテープ) 60dB(3%THDレベルWTD)
56dB(EIAJ)
Dolby B NR on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善
Dolby C NR on:500Hzで15dB、1kHz~10kHzで20dB改善
ヘッド 録再:ツインフィールド・スーパーGXヘッドx1
消去:消去ヘッドx1
モーター キャプスタン駆動用:FGサーボDDモーターx1
リール駆動用:DCモーターx1
早巻時間 約90秒(C-60テープ使用時)
入力感度/インピーダンス Line:70mV/47kΩ
MIC:0.25mV/600Ω
出力レベル/インピーダンス Line:410mV/2kΩ以下
Headphone:1.3mW/8Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 22W
外形寸法(EIAJ) 幅440x高さ100x奥行345mm
重量 約6.1kg
付属 コネクションコードx2