AKAI AA-940
¥99,000(1973年頃?)
解説
高級回路を駆使した余裕のある設計がされたステレオレシーバー。
チューナーのFMフロントエンド部にはデュアルゲートMOS FETと周波数直線型4連バリコンを採用することで諸特性を向上しており、IF増幅段には3個のセラミックフィルターを使用することで選択度やキャプチャー比を改善しています。
また、4個のICとの組合わせによって低歪・低雑音のFM受信を可能にしています。
MPX回路にはIC・15kHzローパスフィルターやローノイズシリコントランジスタを搭載し、安定したステレオ効果を得ています。
FMミューティング回路を搭載しています。
AMチューナー部には3連バリコンとセラミックフィルターを採用しています。
プリアンプ部はシリコントランジスタを使った全段直結回路とする事で周波数特性を改善してます。
トーンコントロール回路にはNF型を採用しており、2dBステップで調整可能です。
パワーアンプ部はITL-OTL-OCL回路を採用して能率を向上しています。
電源安定回路やトランジスタ/スピーカー保護回路を内蔵しています。
プリセットボリューム機能を搭載しています。
この機能ではボリューム外側のリングを適切な目盛にあわせてPRE SETする事で、あらかじめボリュームの最大値をセットしておけます。
メーター部にはシグナルとチューニングの2メーター方式を採用しています。
機種の定格
型式 | FM/AM総合ステレオアンプ |
<FMチューナー部> | |
受信周波数/IF周波数 | 76MHz~90MHz/10.7MHz |
感度(IHF) | 1.7μV |
高調波歪率 | mono:0.2%以下 stereo:0.4%以下 |
S/N比 | 70dB以上 |
選択度 | 75dB以上 80dB以上(別カタログ記載) |
イメージ比 | 95dB以上(84MHz) |
IF妨害比 | 100dB以上(84MHz) |
スプリアス | 34dB以下 |
アンテナ入力インピーダンス | 300Ω平衡型、75Ω平衡型 |
ステレオセパレーション | 40dB以上 |
キャプチャー比(IHF) | 1.5dB 1.0dB(別カタログ記載) |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 535kHz~1605kHz |
感度(IHF)Dummy | 10dB/1MHz(400Hz、30%Mod) |
イメージ比 | 85dB以上(1MHz) |
IF妨害比 | 80dB以上(1MHz) |
選択度 | 35dB以上 |
AM歪率 | 1.0%以下 0.8%以下(別カタログ記載) |
S/N比 | 50dB以上(400Hz、30%Mod) |
<アンプ部> | |
ミュージックパワー(IHF) | 270W(4Ω) 180W(8Ω) |
連続定格出力 | 95W+95W(4Ω) 70W+70W(8Ω) ※別カタログ記載 100W+100W(4Ω、歪率0.5%) 75W+75W(8Ω、歪率0.5%) |
高調波歪率 | 0.03%以下(8Ω、35W) |
出力帯域幅(IHF) | 10Hz~60kHz(8Ω) |
周波数特性 | 5Hz~80kHz -3dB |
入力感度/インピーダンス | Phono:3mV/50kΩ AUX、Tape Monitor(Din/Pin):150mV/100kΩ MIC:2.6mV/50kΩ Main amp:0.5V/150kΩ |
Phono耐入力 | 130mV(1kHz)1% |
S/N比(IHF) | Phono:85B以上 Aux:95dB以上 |
残留雑音 | 1.0mV以下 |
チャンネルセパレーション | Phono:50dB以上 |
イコライザー | RIAA ±1dB |
トーンコントロール | Bass:100Hz ±10dB Treble:10kHz ±10dB |
ラウドネスコントロール(Volume -30dB) | 100Hz:+7dB 10kHz:+5dB |
フィルター | ハイカットフィルター:-10dB、10kHz ローカットフィルター:-6dB、50Hz |
<総合> | |
使用半導体 | FET:4個 IC:5個 トランジスタ:56個 ダイオード:36個 |
電源 | AC100V~240V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 360W |
外形寸法 | 幅480x高さ155x奥行355mm 幅483x高さ169x奥行400mm(別カタログ記載) |
重量 | 15.0kg |