AIWA/EXCELIA XC-007
¥89,800(1988年頃)
解説
ダブルLBSS回路を搭載したCDプレイヤー。
独自のリニアビットシフトシステムをより高度化したダブルLBSS回路をD/Aコンバーターに搭載しています。
この回路では、デジタル信号の上位4ビットによりレベルを検出し、フルスケールに対し1/16以下の信号を4ビットシフトアップ(16倍)してD/A変換しています。そして、D/A変換後にアナログアッテネーターで1/16に減衰することで、全帯域にわたりデジタルノイズを1/16に抑えています。
さらに、測帯波の影響を除去し、低歪率ローパスフィルターの使用を可能とする18ビット・4倍オーバーサンプリング方式を採用することで、高いSN比とダイナミックレンジを獲得しています。
また、左右独立型D/Aコンバーターとすることで、左右のセパレーションを改善しています。
電源部に大型電源トランスを2基搭載しており、デジタル系とアナログ系を完全分離・独立させることで相互干渉を排除しています。さらに回路間のデジタル成分漏れを遮断するため、デジタル系とアナログ系の基板をそれぞれ別基板とし、分離・独立しています。
内部振動を排除するため、光学系メカシャーシには内部損失の大きいBMC(特殊樹脂)を採用しています。さらに、光学メカニズムは入念なフローティング構造とし、外部振動の影響を遮断しています。また、スレッドモーターにはリニアモーターを採用しており、ギア等の伝達機構を無くすことで、さらなる制振・防振を追求しています。
外部振動対策として、重量級の亜鉛ダイキャストシャーシを採用しており、要所にフローティングゴムを配置した上で厚さ2mmの厚板メカシャーシを配した2重構造としています。さらに、低反発特殊ゴムと特殊加工ゴムを組合わせた大型2層構造インシュレーターを装備しています。
デジタルRecキャリブレーション機能を搭載しています。
XC-007では、デジタル化された6種の正弦波をROM中に記録しており、歪率0.0025%という高精度レベルの正弦波を出力できます。これを基本信号とすることでより正確なダビングが行えます。
操作状況を知らせるデジタルディスプレイを搭載しています。
下段でトラック、インデックス、1曲経過時間がわかり、上段は全曲残量時間を表示します。さらに切換ボタンで、下段は1曲残量時間、上段で全曲経過時間が表示できます。
光と同軸の2系統のデジタル出力を搭載しています。また、アナログ出力も固定と可変の2系統を搭載しています。
さらに、デジタル出力系とアナログ出力系それぞれにON/OFFの切換えスイッチを装備しており、回路間のノイズ防止を図っています。
20曲ミュージックカレンダーを搭載しています。
ダイレクト選曲が可能な10キーを搭載しています。
20曲ランダムプログラムが可能です。
インデックスサーチを搭載してます。
6モードのリピートプレイが可能です。
オートブランク機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
読み取り方式 | 非接触光学式読取り(半導体レーザー使用) |
レーザー | GaAs+GaAlAsダブルヘテロダイオード |
回転数 | 200rpm~500rpm(CLV) |
演奏速度 | 1.2m/s~1.4m/s |
エラー訂正方式 | CIRC(クロスインターリーブリードソロモンコード) |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
チャンネル数 | 2チャンネル |
複合化(D/A) | 16bit直線(20bit相当) |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.2dB |
高調波歪率 | 0.0025%(1kHz、EIAJ) |
SN比 | 115dB以上(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 100dB以上(1kHz、EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 100dB以上(1kHz) |
ワウ・フラッター | 測定限界以下 |
出力レベル | アナログ:2V 同軸:0.5Vp-p 光:-18±3dBm(波長660nm) ヘッドホン:100mW |
負荷インピーダンス | アナログ:10kΩ以上 デジタル:75Ω |
出力端子 | アナログ:ピンジャック デジタル:同軸端子・光端子 ヘッドホン:ステレオ標準ジャック |
消費電力 | 20W |
最大外形寸法 | 幅430x高さ126x奥行366mm |
重量 | 12kg |
付属 | 金メッキピンコード リモートコントローラー RC-C007 |