AIWA AD-F40
¥69,800(1978年頃)
解説
マルチピークインジケーターやテープ残量計などを搭載したステレオカセットデッキ。
トランスポート部の安定性と耐久性の向上のため、各メカニズムパーツに無理な負荷をかけないスムーズな作動方式を採用しています。
回転運動を無理なく直線運動に変換するギア駆動方式や、ヘッドスライドシャーシ部にはローラー方式を採用、スライド接点部には摩擦を最少に抑えるためにポリアセタール樹脂を使用しています。また、テープ走行系では、メカニズムに加えられる負荷とヘッドタッチをスプリングのトータルバランスで常に一定にするバランス型バックテンションを採用しています。
モーターには38パルスFGサーボモーターを採用しています。
また、キャプスタンやピンチローラー支点、アイドラーレバー、駆動レバー軸など主要部分にステンレス・スチール(SUS420J)を使用しています。キャプスタンには真円度0.05μ以下の高精密度ステンレスを、軸受には高純度銅系オイルレスメタルを使用し、さらに特殊研磨平ベルトや、カセットハブが常に中心で回転するセンター駆動リールスピンドルを採用することで安定性を高めています。
LHテープ用にバイアス微調整機構を搭載しています。
この機構をバイアスのLHポジションで使用すると、高域がつまるノーマルテープの音質改善や、LHテープの音を補正することが可能です。
従来からのVUメーターに加え、マルチピークインジケーターを搭載しています。
合計9個のLEDにより、-15dB~-7dBで緑色、-3dB~+2dBを黄色、+4dB~+7dBを赤色で表示し、より正確な監視が可能となっています。
テープ残量計を搭載しており、スイッチを押すと供給リールの回転速度を検出してテープの残り時間をメーター表示します。
この機能は、C-30からC-120のテープやラージハブテープなどに対応しています。
曲と曲の間に無録音スペースが作れるレックミュート機構を搭載しています。
また、ミューティングタイムインジケーターを搭載しており、レックミュート中は約1秒毎にインジケーターが点滅します。
タイマースタンバイメカを搭載しており、別売りタイマーを組合わせることで留守録音や目覚まし再生が可能です。
シンクロ・オペレーション機構を搭載しており、アイワのレックシンク端子付きプレイヤーと接続すれば、録音時にプレイヤーとデッキが同時スタート・ストップします。
メモリーカウンターやクイックレビュー・キュー機能を搭載しています。
ヘッドにはフェライトガードヘッドを採用しています。
純電子式のフルオートストップ機構を搭載しています。
再生ボリュームを搭載しています。
前面にラインイン・ジャックを搭載しています。
マイク1本でモノラル録音が可能なMic(L+R)ジャックを搭載しています。
ラインとマイクの切換えスイッチを搭載しています。
MPXフィルター内蔵のドルビーシステムを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル |
周波数特性 | LHテープ:20Hz~15kHz FeCrテープ:20Hz~17kHz CrO2テープ:20Hz~17kHz |
SN比(FeCrテープ) | 53dB(Dolby NR off) 65dB(Dolby NR on) |
ワウフラッター | 0.04%(WRMS) |
テープ速度 | 4.8cm/s |
早送り、巻戻し時間 | 90秒(C-60) |
録音方式 | ACバイアス(100kHz) |
消去方式 | AC消去 |
入力感度/インピーダンス | Line:50mV/50kΩ以上 Mic:0.3mV/200Ω~10kΩ適合 |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.775V/10kΩ以上適合 ヘッドホン:1.7mW/8Ω(0VU) |
使用半導体 | IC:6個 トランジスタ:42個 ダイオード:34個 LED:10個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 10W |
外形寸法 | 幅420x高さ150x奥行330mm |
重量 | 7.5kg |
付属 | ヘッドクリーニング棒 ステレオピンコードx2 |