AIWA AD-F30
¥59,800(1978年頃)
解説
構成メカニズムと便利な機構を搭載したステレオカセットデッキ。
トランスポート部の安定性と耐久性の向上のため、各メカニズムパーツに無理な負荷をかけないスムーズな作動方式を採用しています。
回転運動を無理なく直線運動に変換するギア駆動方式や、ヘッドスライドシャーシ部にはローラー方式を採用、スライド接点部には摩擦を最少に抑えるためにポリアセタール樹脂を使用しています。また、テープ走行系では、メカニズムに加えられる負荷とヘッドタッチをスプリングのトータルバランスで常に一定にするバランス型バックテンションを採用しています。
モーターには38パルスFGサーボモーターを採用しています。
また、キャプスタンやピンチローラー支点、アイドラーレバー、駆動レバー軸など主要部分にステンレス・スチール(SUS420J)を使用しています。キャプスタンには真円度0.05μ以下の高精密度ステンレスを、軸受には高純度銅系オイルレスメタルを使用し、さらに特殊研磨平ベルトや、カセットハブが常に中心で回転するセンター駆動リールスピンドルを採用することで安定性を高めています。
LHテープ用にバイアス微調整機構を搭載しています。
この機構をバイアスのLHポジションで使用すると、高域がつまるノーマルテープの音質改善や、LHテープの音を補正することが可能です。
VUメーターに加えて3ステップのピークインジケーターを搭載しています。
-1dBで緑色、+3dBで黄色、+7dBで赤色が点灯します。
タイマースタンバイメカを搭載しており、別売りタイマーを接続すれば、留守録音や目覚まし再生が可能です。
ミューティングタイムインジケーター付きのレックミュート機能を搭載しています。
ヘッドにはフェライトガードヘッドを採用しています。
MPXフィルター内蔵ドルビーシステムを搭載しています。
シンクロ・オペレーション機構を搭載しています。
クイックレビュー・キュー機能を搭載しています。
純電子式フルオートストップ機構を搭載しています。
再生ボリュームを搭載しています。
Mic(L+R)ジャックを搭載しています。
オイルダンプ・イジェクト方式を採用しています。
テープ照明ランプを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル |
周波数特性 | LHテープ:20Hz~15kHz FeCrテープ:20Hz~17kHz CrO2テープ:20Hz~17kHz |
SN比(FeCrテープ) | 52dB(Dolby NR off) 65dB(Dolby NR on) |
ワウフラッター | 0.05%(WRMS) |
テープ速度 | 4.8cm/s |
早送り、巻戻し時間 | 90秒(C-60) |
録音方式 | ACバイアス(100kHz) |
消去方式 | AC消去 |
入力感度/インピーダンス | Line:50mV/50kΩ以上 Mic:0.3mV/200Ω~10kΩ適合 |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.775V/10kΩ以上適合 ヘッドホン:1.7mW/8Ω(0VU) |
使用半導体 | IC:3個 トランジスタ:43個 ダイオード:22個 LED:5個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 10W |
外形寸法 | 幅420x高さ150x奥行330mm |
重量 | 7.5kg |
付属 | ヘッドクリーニング棒 ステレオピンコードx2 |