オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

ATM-300の画像
 解説 

往年の名球300Bを用いた管球式ステレオパワーアンプ。

初段には3極増幅管である12AU7をパラレル接続して使用しています。これにより出力インピーダンスを下げて充分な電流を流し、増幅率よりも低歪率を確保しています。

ドライバー段は12BH7Aをパラレル接続で使用しています。
12BH7Aは1本でも内部抵抗が低く、大電流に対応できる真空管で、これをパラレル接続で使用することによって高い信頼性を確保するとともに300Bを余裕をもってドライブしています。
ATM-300では3極管に拘り、3段構成となっています。

出力段では300Bは自己バイアスによる純A級動作としています。
また、直熱管特有のヒーターハムノイズのためヒーターは直流点火とし、可変抵抗器により測定上最小点に調整しています。

アウトプット・トランスには定評のあるタムラ製、コンデンサーにはスプラグ、OSコン、Air Tight特製ブロックコンデンサー、理研RMカーボン抵抗、金属皮膜、ホーロー、DALEのメタルクラッド、ソケットはシンチ、ラックス。出力ターミナルにはWBT、線材はベルデン、純銅単線(6N)などの厳選されたパーツをそれぞれの箇所で使い分けて使用しています。

シャーシ構造は増幅部、底板に銅メッキを施し、磁気歪を排除しています。
また、シャーシ中央部には天板と底板をスタンドで結び、別脚にて受ける構造を採用することで充分な強度を確保しています。

音に影響を与えるプリント基板を排除し手配線で仕上げられています。

バイアスチェックメーターを搭載しており、300Bの動作状態を即時に確認できます。

3段階のダンピングファクターコントロール機能を搭載しており、幅広い種類のスピーカーに対応しています。


初期の製品はウェスタン・エレクトリック製300Bを使用していましたが、2004年以降はロシア製300Bを使用しているようです。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
実効出力 8W+8W(8Ω)
入力インピーダンス 100kΩ
使用真空管 Western Electric(WE) 300B×2(初期)
ロシア製 300B×2(2004年以降)
5U4GB JAN Philips ECG×1
12BH7A(GE)×2
SIEMENS 12AU7A(ECC82)×2
付属機能 バイアスチェックメーター
ダンピングファクターコントロール
外形寸法 幅430×高さ275×奥行245mm
重量 24kg