オーディオの足跡

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ATM-1Sの画像
 解説 

創立20周年を記念するアニバーサリーモデルとして開発された管球式ステレオパワーアンプ。

回路構成は、ムラード型位相反転、UL接続によるNFBと6CA7の良さを100%発揮する信頼性あるオーソドックスな回路を基本としており、不安定な長期使用に不信感を抱かせる回路はなるべく排除しています。

出力トランスは大型トランスと併用することで、一層のヘッドルームを守り、余裕を持った安定性を実現しています。

フロントにはCDダイレクト接続端子を搭載しており、初段管へダイレクト接続が可能です。

電源部の強化が図られており、アウトプットトランスを大容量化することで安定性向上を実現しています。

信号系は基板を一切使用しない手配線となっており、要所要所で配線材を使い分けて仕様しています。

バイアス調整用メーターとボリュームを搭載しています。
バイアス調整の手順は、最初にSWをONにしてVRレベルを最低にし、約5分間EL34(6CA7)が動作するまで待ちます。EL34(6CA7)の配列は向かって左CH V1/V2、右CH V3/V4となっています。
次に、Bias TestsスイッチをOperateからV1に設定し、V1のBias AdjustボリュームをBias Meterを見ながらメーターBiasの位置に入るように回します。同様の事をBias TestsスイッチのV2/V3/V4に設定します。
最後にBiasスイッチを回してV1~V4が同位置である事を確認します。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
実効出力 36W+36W(8Ω)
全高調波歪率 0.1%以下(1kHz、1W)
1%以下(1kHz、36W)
周波数特性 20Hz~20kHz ±1dB(36W)
入力感度 1V
インピーダンス 100kΩ
SN比 100dB(IHF-A、入力ショート)
負荷インピーダンス 4Ω、8Ω
使用真空管 6CA7x4
12AU7x2
12AX7x1
消費電力 約250W
外形寸法 幅368x高さ293x奥行231mm
重量 22kg